内容説明
本書は服飾とその歴史が持つ多様性と意味の大きさ深さを考える恰好の手引として編集された。最新の技術や素晴らしい手仕事が集約されたものでもあり、それらが豊富なヴィジュアル資料を駆使して簡潔に把握できるよう構成されている。
目次
1章 古代
2章 中世
3章 16世紀
4章 17世紀
5章 18世紀
6章 19世紀
7章 20世紀前半
8章 20世紀後半
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
22
以前二次創作を書いていてフォーマルなドレスについて調べていた。図書館でこの本を借り、興味深く読んだ。袖とか襟とかも専門用語だとそんな名称なのかと勉強になった。こういう本はだいたい高価なので図書館ってすごく助かる。本当は手元に置きたいと思っていたので今日、古本屋さんで見つけて感激!いそいそとお買い上げ。普段見ない棚もじっくり探すと思いがけない出会いがあるのだ♪2015/10/20
富士さん
3
再読。マニアックな用語をならべるだけでなく、文化的社会的な影響にもちゃんと目配りされた良い教科書でした。服装に見られる男女差の符丁や贅沢禁止令の意図など興味深い話題が見えます。衣食住や美術や芸能のような印刷物に適さない対象をテーマにする入門書の標準としていい構成だと思います。歴史をたどっていくと、徐々に違和感がなくなり、18世紀ごろから「カッコよさ」を感じるようになるのが面白い発見でした。第男性服の地味化を始め18世紀ごろに現在のヨーロッパの服装の枠組みができたようで、それを無意識に汲んでいるようです。2020/07/11
Isuke
2
BF。服飾の歴史に興味を持ったので、パラパラと眺める読書。貿易や戦争や流行、文化が入り交じるファッションは面白い。2023/12/30
子音はC 母音はA
2
古代オリエント、ギリシャ、ローマの服飾の起源から始まり、20世紀後半まで射程を捉える。服飾が各時代ごとにどういう意図、意味が込められてかを記述。カラー図版が有難い。僕的には、20世紀後半よりも20世紀前半のほうが奇抜の中にも洗練さが含んでいるように感じられた。 2014/06/12
総代
1
かなり大雑把な把握かと思うが、絵画等で綴る人類2千年の服飾史である。随所にコラムとして使用された絵画の解説や、当時の風俗・風習の解説がなかなか。服飾面からのアプローチは自分にとっては新鮮だった。2012/03/16