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イルカの家

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784566020955
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

船と航海と冒険、淡い初恋…少女の心を焦がす夢と憧れ。十六世紀、大航海時代。孤児となった少女タムシンは、ロンドンの叔父の家に引き取られる。船乗りになりたいという叶わぬ夢と、自分の居場所を失ったかなしみを心に秘めて…。ロンドンの下町を舞台に、日々のささやかな喜びと充足を糧に生きる多彩な人々を、温かい共感とユーモアを交えて描く。   

内容説明

十六世紀、大航海時代のイギリス。孤児となった少女タムシンは、ロンドンのおじさんの家に引き取られる。船乗りになって大海へ出たいという叶わぬ夢と、自分の居場所を失った悲しみとを胸に秘めて…。にぎやかなロンドンの下町で、日々のささやかな喜びと充足をを糧に生きる、多彩な人々。その姿を温かな共感とユーモアを交えて綴った本書には、サトクリフその人が、色濃く映し出されている。

著者等紹介

サトクリフ,ローズマリー[サトクリフ,ローズマリー][Sutcliff,Rosemary]
1920~1992年。イギリスの作家。2歳のときスティルス氏病を発病して歩行困難に陥り、やがて車椅子生活を余儀なくされる。9歳から14歳まで学校教育を受けたのち、画家を志したが、1950年、『ロビン・フッド年代記』で作家デビュー。1954年からのローマン・ブリテン三部作『第九軍団のワシ』『銀の枝』『ともしびをかかげて』(いずれも岩波書店)で歴史小説の第一人者としての地位を確立した。『ともしびをかかげて』は1959年のカーネギー賞を受賞している

乾侑美子[イヌイユミコ]
1941年、東京生まれ。お茶の水女子大学卒業。家庭文庫を手伝ったあと、子どもの本の翻訳を始める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

285
著者サトクリフの他作品”ローマン・ブリテン4部作”や”アーサー王シリーズ”とは、一味も二味と全く違った一面を見せてくれた1冊。”ローマン・ブリテン4部作””アーサー王シリーズ”が栄光の日々から没落し征く姿を描いた秋から冬へと向かう作品ロマンス(騎士道)物語ならば、本作『イルカの家』は冬から春へと向かうグロス(青春・成長)物語といえよう。主人公少女タムシンは8歳の女の子。彼女は孤児となってしまい生まれ故郷のビディフォドから遠く離れたロンドンの伯父さんの家に引き取られる。2017/05/23

優希

85
とても優しい物語でした。ゆっくりとした日常が流れ、ささやかな喜びと幸せが豊かに感じられました。普通の日々なのにじんわり心に沁み込んで来るものがあります。孤児になって親戚の家に引き取られたタムシンですが、素敵な人たちに囲まれて本当に幸せだと思います。心穏やかに、あたたかい気持ちになれる物語でした。2015/10/19

NAO

77
【「祝・生誕100年ーフィリパ・ピアスとローズマリ・サトクリフを読む」参加】海に憧れる少年処女を主人公に、16世紀のイギリスの活気が描かれている。徒弟制度の仕組み、優しく温かいデボラおばさんと彼女が立ち回る下町の市場の様子、と五月祭の華やかさと喧騒、王の船の行進。時代が詳細に色濃く描かれているのはサトクリフ他の作品と同じだが、他の作品にはない明るさが感じられた。2019/05/30

はる

48
あたたかい物語。十六世紀のイギリス。船が大好きな少女タムシンは孤児となってしまい、ロンドンのおじさんの家に引き取られることに…。そこで出会った少年ピアズとの優しくほのぼのとした関係が凄くいい。二人の夢は船に乗っての大航海。でもそれは叶わぬ夢…。ラストのクリスマスの夜に素敵な出来事が起こります。2017/07/23

ぶんこ

40
クリスマスにぴったりなお話でした。そして船が好きな人にも楽しい話でした。両親を亡くし祖母にも亡くなられ、ロンドンの伯父に引き取られたタムシン8歳。どうなることかとドキドキしたのですが、伯母もいとこたちも皆明るくて良い人ばかりでホッとしました。好きな道へ進めないタムシンと伯父の次男ピアズでしたが、クリスマスの奇跡が!16世紀のロンドンと日本がどうだったのかと調べながらの読書となりました。2017/08/07

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