出版社内容情報
11歳の誕生日に、ウィル少年の〈古老〉としての能力はめざめた。〈闇〉の黒騎手が呼びよせた大雪のなか、ウィルと師のメリマンの〈光のしるし〉を探し出す冒険の旅がはじまるー。時と伝承の織りなす、光と闇のファンタジー。 小学校高学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅりゅ
2
不思議な魅力。RPG言うところのおつかいイベントみたいなのが淡々と続いて盛り上がらない。ならばキャラクター重視かというとそこも薄い。それなのに、何故か続きが読みたくなるという。けど、こういう自分でも把握できない「何か」と出会えるのも読書の醍醐味。2020/03/16
菱沼
1
再読。初読はいつだったか。とにかく魅了されて続編を探して読んだ記憶がある。そのワクワク感は今回は味わえず、なんというか、人間以上の存在である「古老」が時空や人の記憶などを勝手に変えていいのか、という疑問が残った。これについては、役者浅羽莢子さんもシリーズのどれかの後書きで触れていた記憶がある。そういえば、私は浅羽莢子さんの訳が好きで彼女の訳した作品を探して読んだものだった。この作品については持ち味とも思える軽妙さ、それでいて確かな日本語の技が発揮できていないかも。早世が惜しまれる方だった。2023/09/04
ニッキー
0
都築図書館2012/06/17
antoinette
0
読了の月日は不明2003/12/01
しき
0
この作品を初めて読んだのは1981年の12月だったと思う。日常と異世界がまるでカーテンだけで仕切られたように、するりと交錯するところ。恐怖を感じるような闇の力。それに対する胸が痛くなるほど繊細で美しい、けれど時には残酷な光の力に圧倒された。私をファンタジー好きにさせた記念すべき本。これ以上好きな本もファンタジーも世界にはない。