児童図書館・文学の部屋
グリーン・ノウの煙突

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  • サイズ A5判/ページ数 284p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784566010017
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

春休みにふたたびグリーン・ノウ屋敷にやってきたト-リー。今度は150年前に生きていた、目の見えないスーザンと奴隷だった黒人少年ジェイコブと知りあう。そして大おばあさんが語ってくれる昔の話にききいり、自分もその世界に入ってゆく…。●厚生省中央児童福祉審議会推薦   小学校中学年~

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひお

12
遥か昔に田舎の家を探検したことをとてつもなく壮大にした様な懐かしくもあり、驚嘆させられる一冊。時代とはいえ盲目の少女や黒人の元奴隷の少年を取り囲む環境はあまりに過酷であるのに夢も希望も失わず懸命に前が見える子供たち。この子供たちの存在を感じさせるお城のような家には憧れさえも覚えるほどー。「なぜ皆はどんどん速くいくものばかり発明して今に留めて置く様なものを見つけようとしないのだろう?」トーズランド少年の気持ちが凄くわかるそして60年以上前ですら加速し続ける現在をもし子供たちが見たらどう思うだろう?2011/07/23

がる 

6
グリーン・ノウシリーズ2作目。 過去と現在が交錯する不思議なグリーン・ノウ。トーリーの探求心がいいなぁ。 1作目は幼くして亡くなってしまった子供達だったけれど、今回のスーザンやジェイコブはきちんと成長して幸せに暮らした様子がわかって良かった♪ 「トムは真夜中の庭で」に雰囲気が似ているかも。 このシリーズ好きだなぁ♪ また続編が楽しみ♪2013/03/08

nemunomori

3
ときどき「思い出のマーニー」と「グリーンノウ」のイメージが重なるときがあります。再読してみて、シリーズ第2作「煙突」に登場するスーザンのママと、マーニーのママがとてもよく似ているせいだと分かって納得しました。イチイの木に登ったり暗いトンネルを探検したりするトーリーはいつも一人ですが孤独ではありません。いつも温かく見守られているような不思議な読後感です。2015/08/01

misui

2
「子どもたちが世紀から世紀へとかくれんぼのできる家」ことグリーン・ノウ。今回は一八〇〇年頃の盲目の少女スーザンと黒人少年ジェイコブが登場してグリーン・ノウの過去と現在が描かれる。悪人も出てきてシビアだが、その分、子どもたちの健気さが光る。現在から過去への働きかけが伝承になって残っていたりするのが素敵。2011/03/09

rosie

0
いきいきした描写がとても魅力的だった。過去と現在との交流が、おばあさんの物語るお話によって明らかになるという仕掛けがよかった。2013/07/26

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