情と意の脳科学―人とは何か

情と意の脳科学―人とは何か

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  • サイズ B5判/ページ数 321p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784563077709
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C3045

内容説明

本書は、従来、人文・社会科学、哲学・宗教が明らかにしようとしてきた、「人とは何か」について、“脳科学”の立場からこたえようとするものである。“こころ”は、知・情・意から成るといわれるが、情によって意が高まり知が創られる。すなわち、脳のこころは“情”である。脳の本性が情にあり、情が受け容れられ意欲が高まり、知が創られ働くとすると、情動の科学的解明は脳科学の最も根源的課題である、との認識でまとめられている。内容は、「情と意の脳神経構築」「情と意の学習・記憶」「情と意の分子機構」「情と意の精神科学」「情と意が脳を創る」から成っており、情と意の立場からの最新の脳研究の成果が語られている。

目次

1 情と意の脳神経構築(大脳辺縁系・大脳基底核における情と意の出力機構;大脳辺縁系の細胞構築と神経結合 ほか)
2 情と意の学習・記憶(意欲と学習・記憶;大人の脳でもニューロンは新生する)
3 情と意の分子機構(中脳ドーパミンニューロンと情動機能;性ホルモンによる脳の性分化と機能の調節)
4 情と意の精神科学(精神分裂病:自我と社会性の脳内機構;こころとその病理の構造)
5 情と意が脳を創る(脳のこころ;脳と精神/情動と音楽の周辺)

著者等紹介

松本元[マツモトゲン]
1964年東京大学理学部物理学科卒業。1969年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。1971~97年通産省工業技術院電子技術総合研究所超分子部長。1987~97年筑波大学連携大学院教授。現在、理化学研究所脳科学総合研究センターブレインウェイグループグループディレクター、理学博士

小野武年[オノタケトシ]
1969年金沢大学医学部大学院医学研究科修了。医学博士。1970年ニューヨーク州立大学医学部生理学助教授。1972年シラキウス大学脳研究所客員教授。1973年金沢大学医学部助教授。1977年富山医科薬科大学医学部教授。1982年オックスフォード大学客員研究員。現在、富山医科薬科大学医学部教授
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