内容説明
本書は、主にスチューデント・アパシーの学生を「無気力から意欲的へ」行動変容するためのカウンセリング技法として、著者が長年にわたり開発してきた、生活分析的カウンセリング法(Life Analytic Counseling略称LAC法)についてまとめた初の成書である。初めに開発の経緯を紹介し、そのテストの仕方、カウンセリングの進め方などを事例とともに具体的に解説する。中・高校生から大学生、留学生、大学院生、社会人に至る無気力や不適応行動者へのカウンセリング技法として、「現在」を重視し心の問題に対する具体的な洞察をもたらす技法として期待されている。
目次
第1部 青年期の問題に対処するためのカウンセリング法の検討(青年期の特徴とカウンセリング;大学生の問題に対処するためのカウンセリング)
第2部 生活分析的カウンセリング法の理論と実際(スチューデント・アパシーの学生へのカウンセリング;生活分析的カウンセリング法―開発の動機と経過 ほか)
第3部 生活分析的カウンセリング法の実践的研究(生活分析的カウンセリング法のアパシー学生への適用)
第4部 生活分析的カウンセリング法の適用拡大(中学生への適用;高校生への適用 ほか)
著者等紹介
松原達哉[マツバラタツヤ]
1965年東京教育大学大学院博士課程教育心理学専攻修了。1965年東京教育大学教育学部助手。1974年筑波大学心理学系助教授。1988年同教授。1995年立正大学文学部教授。現在、同心理学部教授。日本産業カウンセリング学会会長、日本カウンセリング学会副会長、第19期日本学術会議会員
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