内容説明
回路解析において重要で、しかも基本的な事柄を理解しやすいように有機的にまとめた絶好の入門書である。まず1章から3章では、身近で理解が容易な直流を対象とした回路解析を記述する。そのなかでも、以降の章の内容を把握するために重要なオームの法則とキルヒホッフの法則について、その意味と応用を詳細に取り扱う。4章から10章は、交流に対する回路解析である。特に正弦波交流では、回路学の鍵となる複素記号法を確実に習得することに力点をおいて詳述する。11章から13章では、回路設計の点から有用な過渡現象の解析法を述べる。最後の14章では、近年信号の高周波数化により、通信分野で重要な課題となっている分布定数回路の基礎を平易にまとめてある。
目次
1 電気回路学とは
2 回路解析の基礎
3 回路解析の手法と諸定理
4 正弦波交流
5 複素記号法
6 周波数応答
7 磁気結合回路
8 2ポート回路
9 ひずみ波とフーリエ級数展開
10 3相交流
11 過渡現象
12 複素周波数
13 ラプラス変換
14 分布定数回路