内容説明
原著は、アメリカをはじめ世界各国の大学で教科書として使用され、第8版まで版を重ねている「工科の数学」の世界的名著である。Kreyszig教授の長年の講義経験をもとに、数学的な考え方を重視しつつ、理論と応用との結びつきに対する明快な見通しと解説を与えることにより、理論・考え方・応用がバランスよくまとめられている。特に、物理・工学の問題を解く際に必要となる数学的技法が徹底して身につくよう、重要な応用分野についてはそれぞれ節を起こして詳しく解説し、また他の節でもつねに例題(応用例)に基づいて説明されており、各節末の豊富な練習問題とともに、応用への手がかりと具体的理解が得られるよう工夫されている。なお、第8版では、数学的思考と理解を必要とする問題、およびコンピュータを用いる問題が新たに追加されている。理論と応用のいずれからみてもすぐれた好個な教科書である。
目次
1 制約なし最適化、線形計画法(基本概念.制約なし最適化;線形計画法;シンプレックス法;シンプレックス法:退化、開始時の困難)
2 グラフと組合せ論的最適化(グラフと有向グラフ;最短路問題、計算量;ベルマンの最適性原理とディクストラのアルゴリズム;最小全域木.クラスカルの欲張り法;最短木に対するプリムのアルゴリズム;ネットワーク.流れ増大路;最大流れに対するフォード・ファルカーソンのアルゴリズム;割当問題.2部マッチング)
著者等紹介
田村義保[タムラヨシヤス]
1975年東京工業大学理学部物理学科卒業。1980年東京工業大学大学院理工学研究科修了・理学博士。現在、統計数理研究所教授、総合研究大学院大学教授
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