内容説明
本書は、現代幾何学の高峯への案内となるべく、学部2~3年生をターゲットに、トポロジーに関する話題を予備知識を有せずとも理解できるよう、できるだけわかりやすく、そして丁寧に解説した入門書である。「オイラー標数」というもっとも馴染みがあり理解しやすい位相不変量を中心テーマにすえ、さまざまな数学的対象との関わり合いについて詳説されている。各章独立に読み進むことができ、現代幾何を学ぼうとする学生にとって絶好の入門書といえよう。
目次
1章 オイラー標数と正多面体定理
2章 オイラー標数とベッチ数
3章 オイラー標数とベルヌーイ数
4章 球面上のベクトル場
5章 陰関数定理と写像度について
6章 位相群とリー群
7章 偶数次元球面の平行化不可能性について
8章 モース理論とオイラー標数
9章 埋め込みとはめ込み
10章 写像のモース理論
付録
著者等紹介
佐久間一浩[サクマカズヒロ]
1993年東京工業大学大学院理工学研究科数学専攻博士課程修了。近畿大学理工学部理学科数学コース助教授。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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