人工培養された脳は「誰」なのか―超先端バイオ技術が変える新生命

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人工培養された脳は「誰」なのか―超先端バイオ技術が変える新生命

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  • サイズ 46判/ページ数 392p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562057320
  • NDC分類 491.11
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ゲノム編集、死後も体外で成長しつづける細胞、ブタの中で培養されたヒトの脳――どこからが自分で、どこからが自分ではないのか? それは誰の命なのか? 生物学の歩みから近未来の技術まで紹介し「ヒト/命」を再定義する。

内容説明

ブタのなかで培養されたヒトの器官、3Dプリンターによる臓器印刷、人工胚、人工精子―神の領域に到達しつつあるバイオテクノロジーがつくり出すそれは、はたして「ヒト」なのか?自らの組織から人工培養した「脳オルガノイド」、いわば「ミニ脳」を目の当たりにした気鋭のサイエンスライターが究極の問いに挑む。

目次

皿のなかで育つわたしの脳
命のかけら―細胞の過去と現在
体をつくる―昔ながらのヒトのつくりかた
ヒューマン・スーパーオーガニズム―細胞が共同体になるとき
不死の肉体―組織を体外で培養する方法
ヒーローと悪漢―がん、免疫、ヒト細胞の生態系
運命の思わぬ展開―細胞を再プログラムするには
予備部品工場―再プログラムされた細胞から組織や器官をつくる
血を分けた肉体―セックスと生殖の未来を問う
おぞましい子孫?―ヒト培養の未来
孤独な心の哲学―脳は皿のなかで生きられるか?
身体の復活―肉体としての自分に折り合いをつけて

著者等紹介

ボール,フィリップ[ボール,フィリップ] [Ball,Philip]
1962年生まれ。イギリスの人気サイエンスライター。オックスフォード大学で化学の学位を取得した後、ブリストル大学で物理学の博士号を取得。20年以上にわたり『ネイチャー』誌の編集を務め、現在は王立化学会が発行する『ケミストリー・ワールド』誌に連載を持つほか、『ニュー・サイエンティスト』誌、『ニューヨーク・タイムズ』紙などにも寄稿し、幅広いメディアで活躍している。2005年に王立協会科学図書賞を受賞したCritical Massほか、多数の著書がある

桐谷知未[キリヤトモミ]
東京都出身。南イリノイ大学ジャーナリズム学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

evifrei

15
生体の人工培養技術を中心に、細胞と『ヒト』について検討する。著者は自分の肩付近の神経細胞から『ミニ脳』(脳オルガノイド)を造ったサイエンス・ライターだ。既知の生物学の知見及び技術の紹介に多くの頁が割かれていたのは少し残念だが、個人の永遠の生命の持続を望むトランスヒューマニストの視点の提示が興味深かった。彼らの望む永遠の命とは『瞬間的なバイト構成に簡略化できるものでなく、偶発的な周囲との環境に結び付いた過程―、川の流れを保存したいと夢見るような感覚』とする。人間の不死に対する憧れは正にこれではないか。2020/06/20

かめぴ

8
どうにもこの類いのモノには…おぞましさと気味悪さが拭えない。やっぱりフランケン出てくるよね的な。。鋼錬のお母さんを生き返らそう!みたく大きな代償がくるイメージ。ガラスの中の脳が痛みを感じたら怖いし。とまぁ幼稚な感想で自身でも驚く。2020/06/28

Ducklett21

6
肩付近の組織から「ミニ脳」が作られたのを見たサイエンスライターの作者が、最新の生殖・再生医療、遺伝子治療の状況を説明しながら、想像以上に進展しているテクノロジーと違和感について語る。目の付け所が鋭くて、何が問題なのかをわかりやすく説明してくれています。ゲノム・細胞・個体そして自我についてギリギリを攻めながら、哲学的要素も交えて語られるので、考えるヒントに満ちています。結論はもちろんありませんが、あやふやな知識を整理しながら考え直すいいきっかけになりました。2023/10/20

マイアミ

5
★★★ よくある邦題詐欺な一冊。人工培養された脳は「誰」なのかというタイトルの答えはこの本を読んでも得られない。というかそれは主題でもなく副題ですらない。細胞その全能性と分化、ES細胞からIPS細胞へ、過去の歴史と最先端の知見が説明されていた。IPS細胞であってもエピジェネテックな変化が残っている可能性はあると考えられるという。このことは将来再生医療のネックとなるかもしれないと思う。 周囲の細胞の存在がその細胞の分化に影響を与えているといのも興味深い。これも再生医療を難しくしている原因のひとつと言える。2022/06/18

vonnel_g

4
腕の細胞から、機能はないが脳の部品のようなものを作れるということに驚いた。人間のパーツを作る話は、部品だけとはいかず生殖の話にどうしても踏み込まざるを得ないのだなと思う。後半で展開される生殖医療の話が面白かった。あんなこと(日本で不正を働いた人間の名前を書いていない!)がなければ再生医療はもう少し目覚ましい発展を遂げられたのかもしれないと考えるとため息が出る。2020/07/18

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