出版社内容情報
「ゼロ」、「確率」、「無限大」、「ゲーム理論」、「カオス理論」など全20章で、数学の根幹をなす理論から、われわれの暮らしに関わりの深いテーマまで、画期的な理論や大発見を関連図版とともにわかりやすく説明する。
内容説明
古代エジプトにおける幾何学理論のはじまり、「ゼロ」の発明、無限の問題、整数論など数学の根幹をなす理論から、われわれの暮らしに関わりの深いテーマまで画期的な理論や大発見を関連図版とともにわかりやすく説明する。
目次
数のことを考えよう
数体系
幾何学の始まり
音楽の数学
永遠に続く―円周率への道
ゼロ―たいしたものだった無
代数学―未知のものを求める
遠近法で描く
確率―偶然とは何か?
対数―計算を簡単にする
幾何学が座標を手に入れる
微積分法―科学革命
数を描く―データの視覚化
整数論
無限の幾何学―変形
コンピュータ科学の誕生
ゲーム理論
カオス理論
数学は実在を記述できるか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようへい
4
数学は世界を知るためのツール。偉大なる先人達の大発見を辿ります。途中までは何となくイメージが追いついていたものの、コンピュータとかの話になってくるともはや理解不能。違う世界の話としか思えない。それでも、便利なこの世の中、世界と対話した偉人達の恩恵を、間接的に世界の真理に触れているのだなと感じます。2019/07/16
nagata
1
数学史は面白い。各テーマに深入りすると解けないという壁に足止めを食らうが、なぜそういう発想が出てきたのか、そこからどのように発展していったのかを辿っていくのは素人でも十分できる。一通り読んでみて、例えば代数計算の「割る」はどうやって編み出されたのか?図形の比の概念から?それとも日常的な分配の必要性から?今回の発見は音階と数学との関係。ここでも整数比から出発して、現在は無理数の比率、さらには正弦波へとつながる。さらに追求してみたくなった。2020/05/14
ウンボ
0
いやぁ分かりやすくて良かった。各トピックを広く短く、されどそれなりに深く説明してくれた。各個で見る数学は難しかったり色々と道を失ってしまったりするものだが、こう俯瞰して見るとすべてがつながってて面白いものですな。2024/03/16
しんぽい
0
全体的に難解ではあるが、紀元前からの数学の歴史やフェルマーの最終定理など、数学という視点で歴史が語られているところが興味深い2021/06/03
あじさい
0
とても面白かった。 これを読めばどうしてその数学分野ができたのかが分かる。 何に使えるのか、どういう歴史があるかを知ったうえで学べば数学はもっと面白かったのではないかと思った。 各章の長さがちょうどよく、数学的にも世界史的にも難しくなりすぎる前に切り上げるのが良かった。 カオス理論については大学で触りをやったが、 もっと早くこれを読んでおけば良かった。 整数、無限、コンピュータの章は他より少し難しめ。2021/05/05