モノの世界史―刻み込まれた人類の歩み

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562035205
  • NDC分類 209
  • Cコード C0020

内容説明

文明の唯物史観―ホモ・ファベルの軌跡。モノが世界をつなぎ、時代を切り拓いた。500のモノの物語。

目次

第1章 自然のなかから「人間圏」が姿を現す
第2章 「都市」が形成されて「人間圏」のネットワークが複雑となり、新しい「装置」・「モノ」からなる「文明」が出現した
第3章 ユーラシアの諸地域世界の様々な「文明」を彩った「モノ」
第4章 イスラム帝国・モンゴル帝国下でのユーラシア規模の「文明」交流
第5章 「大航海時代」と姿を現す世界資本主義の時代に新・旧大陸を行き交った「モノ」
第6章 ヨーロッパの勃興を演出した「モノ」
第7章 一九世紀のヨーロッパ都市の膨張と都市生活が生み出した「モノ」
第8章 大衆消費社会を支える「モノ」とグローバリゼーションと地球環境問題

著者等紹介

宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年東京生まれ。東京教育大学文学部卒業。筑波大学附属高等学校教諭、筑波大学講師などを経て、現在、北海道教育大学教授。専攻は、前近代の国際交流史、世界史教育、社会科教育学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

futabakouji2

7
日常に溢れるモノの歴史を説明する本。街灯のために捕鯨をしたり、ステーキは遊牧民が起源であったりと世界史の蘊蓄がわかり、興味深く読めた。にしても都市の大きな消費を支えるために、原産地の収奪が進んだことが19~21世紀で一気に進んだことがわかる。都市は食料を生産できないのに、消費して拡大することの不思議さに気付かされた本だった。2018/07/04

ユウユウ

5
星3。ちょこちょこっと気になるところをつまみ読み。 この世にある全てのモノは歴史の生き証人なのですね。“全てのモノに歴史あり!”2023/08/13

或るエクレア

5
薀蓄集めにちょうどいい感じ。都市の発展に応じて新しい需要が出てきて、そこにモノが生まれてくる感じ。2015/08/27

あや

2
人類の発生から現代まで、生活や交易の発展に伴って生まれ広まった「モノ」をベースに世界史を見る本。ボリューミーだったが、ただ教科書上の史実だけを見るよりわかりやすく、地中海や大西洋交易の重要性、騎馬民族の意味合いなど、より実感を伴って捉えることができ、世界がどんどん近く狭くなっていくのを早回しで見ているようだった。今も世界は動いており、聞き慣れたIT革命という言葉も産業革命に次ぐ動きだと思うと、歴史の大きな転換点にいることを噛み締めさせられる。2022/07/25

ヨックモック

1
世界史を文明の成立から世界帝国による文化の接触と変化~欧米、そしてグローバル化の時代まで8つのタームに分け、その時代毎の象徴的な発明を紹介している。そのアイテムやシステムはまったくとりとめがなく、この本の中での確固としたテーマは感じられないが、こうした「モノ」を基準に横刺しで見る世界史もなかなか面白く、トリビア本としては十分楽しめた。あとカギカッコ使いすぎ。/『土器』は穀物を煮炊きするという点で人間が狩猟採取から食糧生産へシフトするにあたり大きな役目をもっていた。土器ナメてた/最初の調味料『塩』『蜂蜜』2015/08/16

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