アーサー王と円卓の騎士―サトクリフ・オリジナル

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  • サイズ B6判/ページ数 420p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562033911
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ブリテン王アーサーと、円卓の騎士、魔術師マリーン、そして、ブリテンの善と栄光を求める彼らの終わりなき戦い、その伝説的な活躍のかずかずを描いた、生き生きとして、忘れがたい「アーサー王」の登場である。

著者等紹介

サトクリフ,ローズマリ[Sutcliff,Rosemary]
1920~92年。イギリスを代表する歴史小説家。はじめ細密画家をこころざすが文筆に転じ、30を超える作品がある。1959年、すぐれた児童文学にあたえられるカーネギー賞を受賞し、歴史小説家としての地位を確立した。『ともしびをかかげて』や『第九軍団のワシ』(ともに岩波書店)、『ケルトの白馬』(ほるぷ出版)のような児童向け歴史小説のほか、『アーサー王と円卓の騎士』や『アーサー王と聖杯の物語』(近刊)や『アーサー王最後の戦い』(続刊予定)、『ベーオウルフ』(沖積舎)などイギリス伝承の再話、成人向けの歴史小説、BBC放送のラジオ脚本なども多くてがけ、1975年には大英帝国勲章(OBE)が贈られている。豊かな物語性と巧みな構成力、詩的な文章で彩られた魅力的な登場人物などで、イギリス最良の伝統をうけつぐ、第一級の歴史ファンタジー作家として、世界的にも有名である。日本においても、近年つぎつぎと翻訳書が刊行され、サトクリフの評価はいっそう高まっている

山本史郎[ヤマモトシロウ]
1954年、和歌山県に生まれる。1978年、東京大学教養学部教養学科卒業。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻はイギリス19世紀文学。訳書に『図説アーサー王物語』『ホビット』『図説ケルト神話物語』『トールキン仔犬のローヴァーの冒険』『絵物語ホビット』『アンデルセン・クラシック9つの物語』『アーサー王物語伝説魔女師マーリンの夢』(以上原書房)、『アンティゴネーの変貌』(共訳、みすず書房)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

338
著者サトクリフによる『アーサー王物語』の第1巻。物語はサトクリフの”ローマン・ブリテン4部作”と連動し『ともしびをかかげて』の後日談として”アーサー王物語"なる。アーサーの父ペンドラゴンは、主人公アクイラの仕えたブリテン王アンブロシウス・アウレリアヌスということになっている(もちろん史実ではない)。自分は、恥ずかしながら今まで"アーサー王物語"をしっかり観てこなかったので新鮮な印象を受けた。例えば聖剣エクスカリバーは、石に突き刺さった剣だと思い込んでいた。2017/04/21

ケイ

150
さすが、ハリーポッターを生んだ国。チルドレンズブック オブ ザ イヤー受賞作品。アーサー王、ランスロット、パーシヴァル、ガーウィン、章が進むごとに役者が揃っていく高揚感。ドラゴンも聖杯も、もちろんエクスカリバーも。時はおよそ5世紀。ローマ人が自国の危機にイギリスを去った後に、サクソン人の襲来からブリテン島を奪われるまで戦った人たちがおり、それがケルトの民話と融合し、各時代の吟遊詩人たちが語り続けてきた。その中で12世紀のフランスの宮廷作家の手によるものからランスロットが登場したことには頷くしかないね。 2020/07/23

コットン

77
あかりさんのオススメ本で、アーサー王伝説を素材にした作品。今まで自分が持っていた男前で女性に大もてのランスロットのイメージと違う。「顔の左右がなんともちぐはぐにできている。口のいっぽうの端はまっすぐ横にのびて不機嫌そうなのに、逆の側はつり上がっていて、何やら愉快そう」と。より人間味がでているのかもしれない。強さは:もちろん安定の強さです!2019/05/11

miyu

49
アーサー王伝説に影響された楽しい物語は今も昔も沢山ある。サトクリフものを読むのは実に30年ぶりくらいかもしれない。この人の物語は大胆にして繊細、冒険好きのワクワク感も乙女のフルフルした心も同時に充たすところが流石だ。これは成人向けというよりも青少年向けの物語だが、青春をとうに過ぎた自分が再読しても面白かった。ことに今も昔もガウェイン好きの私にとってサトクリフ版ガウェインの、無骨で不器用で顔とか全然ハンサムじゃないだろう(笑)点が益々好ましく恰好いい。男の趣味が少女の頃から変わらない自分に我ながら呆れたが。2015/08/29

明智紫苑

45
私はブログ記事を書くために「井村アーサー」を読んでいるが、箸休めとしてサトクリフ版を読む。現代人作家の小説を読んでホッと一息。サトクリフ版はマロリー以外の話も色々と取り入れている。アーサー王伝説初心者はいきなりマロリー版を読むより、サトクリフ版やT.H.ホワイト『永遠の王』を読んだ方が良い。2016/08/22

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