エクス・リブリス<br> ミニチュアの妻

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エクス・リブリス
ミニチュアの妻

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090435
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ハイジャック事件、難病持ちの音楽家、オフィスで働くゾンビ、消えた文化人類学者……「ポスト・アメリカ」世代の新星による第一短篇

「ポスト・アメリカ」世代の類い稀な想像力

 飛行機のハイジャック、ゾンビといった21世紀的モチーフのみならず、ページをめくる度に予測不可能な設定が飛び出す、「ポスト・アメリカ」世代の注目の若手による第一短篇集。
 「操縦士、副操縦士、作家」─ダラス上空で、語り手である作家の乗る航空機がハイジャックされた。さて何が起きるのかと思いきや、飛行機はダラス上空をひたすら旋回し続け、そのまま20年が過ぎる……。
 「ミニチュアの妻」─小型化を専門とした職業(詳細は不明)に従事する主人公は、仕事を家庭に持ち込まないことを誇りとしていた。あるとき、不注意から妻をマグカップ大に縮めてしまう。
 「セバリ族の失踪」─若き文化人類学者グラントとハモンドは、南太平洋の島に暮らすセバリ族の風習を研究、一躍学界の寵児となるが、ある日、二人揃って忽然と姿を消す。セバリ族そのものもいなくなり、周囲が騒然となるなか、ひとりの若い女性研究者がある事実に気づく。
 どれほどの奇想でも、個人としての自立や選択の自由が許されない現実離れした状況に翻弄されつつ、生き延びようともがく人々の姿が滑稽かつ切実に描かれる。物語の快楽を見事なまでに伝える18篇。

操縦士、副操縦士、作家
ミニチュアの妻
ウィリアム・コービン その奇特なる人生
早朝の物音
音楽家の声
ヘンリー・リチャード・ナイルズ その奇特なる人生
殺しには現ナマ
ハロルド・ワイジー・キース その奇特なる人生
動物たちの家
僕のすべて
キャプラ?U号星での生活
フアン・レフヒオ・ロチャ その奇特なる人生
セバリ族の失踪
角は一本、目は荒々しく
オオカミだ!
さらば、アフリカよ
フアン・マヌエル・ゴンサレス その奇特なる人生
ショッピングモールからの脱出

訳者あとがき

【著者紹介】
米国テキサス州プレイノ生まれ。メキシコからの移民三世にあたる。コロンビア大学大学院創作科に進み、ジョージ・ソーンダーズ、エイミー・ベンダー、ブライアン・エヴンソンといった現代アメリカ作家たちに触れる。修了後は故郷テキサスに戻り、6歳から18歳を対象に文章の指導をする非営利団体の所長を務めるかたわら、創作に励む。2013年に本書を発表し、全米各紙誌で高い評価を受ける。現在、ケンタッキー大学大学院創作科で教鞭を執る。

内容説明

「ミニチュアの妻」:妻をミニチュア化してしまった男の語りによる家庭劇。小型化を専門とする仕事に従事する語り手は、どういうわけか偶然、家で妻をマグカップ大に縮めてしまう。家庭に仕事は持ち込まないと誓ったのに…と、いささか的外れな後悔の念を覚えつつ、主人公は妻を元に戻すべく悪戦苦闘する。「僕のすべて」:語り手はオフィス勤めのゾンビ。人肉を食べたいという衝動と日々戦い、自宅で大量のガラス製品を壁に投げつけては発散している。受付嬢に好意を寄せているが、相手は既婚女性、自分はゾンビ、所詮は叶わぬ恋だと思っていたところ…「キャプラ2号星での生活」:主人公は、宇宙に進出した“新世界連邦”により入植者が送り込まれた星で猛威をふるう数々のモンスターとロボットを相手に、激闘を繰り広げる。なぜ自分はこんな世界にいるのか?なぜ過去数分間しか記憶がないのか?憧れの女性ベッキーとのデートは実現するのか?自分は何者なのか?

著者等紹介

ゴンザレス,マヌエル[ゴンザレス,マヌエル] [Gonzales,Manuel]
米国テキサス州プレイノ生まれ。メキシコからの移民三世にあたる。コロンビア大学大学院創作科に進み、ジョージ・ソーンダーズ、エイミー・ベンダー、ブライアン・エヴンソンといった現代アメリカ作家たちに触れる。修了後は故郷テキサスに戻り、6歳から18歳を対象に文章の指導をする非営利団体の所長を務めるかたわら、創作に励む。2013年に『ミニチュアの妻』を発表し、全米各紙誌で高い評価を受ける。現在、ケンタッキー大学大学院創作科で教鞭を執る

藤井光[フジイヒカル]
1980年大阪生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。同志社大学文学部英文学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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巨峰

55
このジャンル読みなれてないけど、奇想系SF系の物語をさらに歪めたような感じがする。感情を殺して書いているような感じ。現代アメリカ小説家の第一短編集です。2016/10/01

まさむ♪ね

50
大いにズレている。つくりの確かなカツラを180度違えて着けているようなこの違和感、どうしてくれよう。はじめのうちは、ん?なんかおかしいな、くらいのズレが、徐々にその程度増していく。全体像が見えてくるころ、違和感の嵐はピークに達し、いつの間にか自分はとんでもないところに立たされていることを思い知る。ハイジャックされたまま二十年間飛び続ける飛行機、小型化した妻とのハードなサバイバル生活、ユニコーンを飼う隣人、オフィス勤めのゾンビは受付嬢に恋をし、奇病を患う男は耳で話す。ああそうか、ズレているのはわたしの方だ。2016/03/12

りつこ

46
面白い!奇想短編は読み慣れていると思うけどこれはまたひと味違う。不条理な出来事を感情を排した文章で淡々と描写しているのだが、なにか不思議な懐かしさが漂う。一作目の「操縦士、副操縦士、作家」でハートを鷲掴みにされ、「その奇特な人生」シリーズで中毒にされ、ゾンビ物で無力化される。表題作も良かったけれど、特に好きだったのが「セバリ族の失踪」「角は一本、目は荒々しく」。物語に引きずり込まれメタメタにされ放り出される楽しさよ。2016/03/15

かわうそ

37
エキセントリックな設定と異様な状況でも淡々と生きる人々の姿は、内から溢れ出てくるものを文章にしたというよりはこういうものを書こうとして書いたような印象はあるもののなかなか面白かったです。お気に入りは表題作と「僕のすべて」「セバリ族の失踪」あたり。2016/01/31

ニミッツクラス

33
15年(平成27年)の税抜2600円の単行本初版。白水社のエクス・リブリスと言うレーベルで、同クラシックと併せて刊行数は多い。著者ゴンザレス(米国)の第一短編集の本書はそのシュール・不条理さに、一気に読むととても疲れる典型的な書籍。とある人物の紹介に特化した“その奇特なる人生”シリーズのような疑似連作風の作品もあり、月刊誌で一遍ずつ読むのが最適。表題作なんて語感から「壜づめの女房」とか「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件」などを読み返したくなる。奇譚作家だからいずれ河出か早川辺りが…。★★★★☆☆2022/06/28

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