本の魔法

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本の魔法

  • 司 修【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 白水社(2011/06発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560081433
  • NDC分類 022.57
  • Cコード C0095

出版社内容情報

古井由吉『杳子・妻隠』、島尾敏雄『死の棘』、中上健次『岬』など、戦後を代表する文学作品の創作の過程で、作家に寄り添い、深い読みを装幀に表現してきた芸術家が語る濃密な背景。

内容説明

古井由吉『杳子・妻隠』、島尾敏雄『死の棘』、中上健次『岬』など、戦後を代表する数々の文学作品の装画・装幀を手がけ、作家と密につながり、深い読みを表現してきた芸術家が照射する、文学と人間の深淵。

目次

藍―『杳子・妻隠』古井由吉
朱―『富士』武田泰淳
闇―『埴谷雄高全集』『埴谷雄高ドストエフスキイ全論集』埴谷雄高
鉛―『硝子障子のシルエット 葉篇小説集』『死の棘』島尾敏雄
墨―『岬』中上健次
肌―『なつかしい本の話』江藤淳
緑―『癩王のテラス』三島由紀夫
銀―『月山』森敦
白―『白夜を旅する人々』三浦哲郎
土―『修羅の渚 宮沢賢治拾遺』真壁仁
空―『明恵 夢を生きる』河合隼雄
灰―『私のアンネ=フランク』松谷みよ子
紅―『河原にできた中世の町―へんれきする人びとの集まるところ』網野善彦+司修
雪―『比良の満月』『寺泊』水上勉
青―『小川国夫作品集』『弱い神』小川国夫

著者等紹介

司修[ツカサオサム]
1936年、群馬県前橋市生まれ。画家・装幀家・作家。64年『孤独な噴水』(吉村昭著)の装幀を担当、以後、数多くの文学作品の装画・装幀を手がける装幀家の第一人者。76年『金子光晴全集』で講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。78年『はなのゆびわ』(文・川村たかし、サンリード)で小学館絵画賞、89年『河原にできた中世の町』で産経児童出版文化賞受賞。93年「犬」で川端康成文学賞、2007年『ブロンズの地中海』(集英社)で毎日芸術賞受賞など作家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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コットン

64
表紙に15冊の筆者が装幀した書影が写し出され、その各々について掘り下げて語っている本。司修のあとがきで自ら「本の魔法にかかつて、びりびりと感じたものの記録である。」と書かれているが、謙虚さとひたむきさは行間から伝わってくる。例えば『月山』では「実は、こうした案では原稿料をもらえないと思って、飯田さんに見せない装幀案があることはあるんです。」と言ったり、武田泰淳が死去したとき大江健三郎が「あなたの装幀した本が武田さんの御棺の上に載っている。なぜあなたはここへ来ないのか」と言われたときの複雑な喜びを感じたり…2019/10/14

どんぐり

9
装幀家が自分で装幀・装画を手掛けた15冊とその作家の思い出を綴った。このうち読んだことがあるのはわずか4冊。武田泰淳、埴谷雄高、島尾敏雄、中上健次、森敦、水上勉、小川国夫など戦後活躍した作家たちを取り上げているが、多くは物故者である。「文学者の心配をひきうけてたくさん装幀をやっているうちに、文学者からの『生き方』の影響を受け、造本力より、ぼくの人生の色彩を増やしたように思う」というように、司さんの作家との濃い付き合いが見えてくる。2013/02/19

mawaji

8
週刊ブックレビューで堀江敏幸氏ご推薦。一冊の本を作り上げる作業に携わる装幀家としての矜持がヒシヒシと伝わってくる感じがしました。そういう時代だったのかも知れませんが、装幀の作業の中で作家ともかくも濃密なかかわりが必要なものだったとは知りませんでした。電子書籍を否定するわけではありませんが、私にとっては、本の手触りや重さなんかも読書の一部になっているような気がします。錚々たる作家陣との交友録といった趣もあり、武田泰淳、埴谷雄高、島尾敏雄、江藤淳、三島由紀夫らとのエピソードなどが特に面白くも興味深かったです。2011/12/11

ゆーいちろー

5
装幀家として有名な筆者の、自身の装幀した本にまつわる読書録とも交友録ともいえる本。本好きには江藤淳の話が印象的。同じ文章でも出会った時の全体の雰囲気が大事であって、全集で読めればよいというものではないというのは、「本との出会い」という経験をしたことのある人間にはわかりやすい。装幀のイメージを得るために筆者は深く深く本を読んでいくのだが、その読みは、批評家、研究者の職業的読みとは少し違うようだ。むしろ、方向性としてはわたしたち素人の読み方に近いのではないか?個人的な読みとでもいうその感覚が好ましい。2012/10/30

0manydjs

5
川端康成文学賞もとられてる、小説家にして、装幀、装画家の司修さんが今までに手掛けた装幀を通じてその本と著者について回想します…出てくるのは文学の黎明期を支えた燦々たる方々で、司さんしか知り得ない人となりを垣間見る事が出来てワクワクしながら読み進めました。読んだ事ない本がたくさんあったので、司さんのわかりやすい解説で読んで見ようと思う本多数☆さっそくポチります。あと江藤淳さんの章に出てくる本における、装幀の重要性は目から鱗でした…“本はひとりの人間に似ている”覚えときます☆2012/02/15

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