文庫クセジュ
ナポレオンの生涯

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  • サイズ B40判/ページ数 178,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560058718
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1223

内容説明

「不可能」という言葉を口にせず、わずか十年でヨーロッパの半分までも支配する帝国を築いた人物、ナポレオン。本書は、コルシカ島の下級貴族の息子として生まれた彼が、軍事的統率力やプロパガンダ技術を身につけ、英雄への道を昇りつめてゆく軌跡を、丁寧に辿る。簡にして要を得た、ナポレオン伝の決定版。

目次

第1章 ブリュメールのクーデター以前のナポレオン・ボナパルト(生まれ故郷コルシカからイタリア方面軍司令官へ;イタリアのボナパルト(一七九六年~一七九七年) ほか)
第2章 将軍から皇帝へ(ブリュメール―軍人によって実行された文民クーデター;遺産として継承したものは混乱、革命、戦争 ほか)
第3章 皇帝としての征服(一八〇四年~一八〇九年)(戦争の人―伝統と革新;大陸制覇(一八〇四年~一八〇九年))
第4章 ナポレオン一世とフランス革命(帝政において裏切られた革命;ヨーロッパ革命も未完に)
第5章 状況悪化、そして失墜(世論―ナポレオン離れと反体制の動き;経済戦争の失敗 ほか)

著者等紹介

安達正勝[アダチマサカツ]
1944年、岩手県盛岡市に生まれる。フランス文学者。東京大学仏文科卒。同大学院修士課程修了。フランス政府給費留学生として渡仏、パリ大学等に遊学
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感想・レビュー

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おおた

17
軍事的・経済的な指導者としてのナポレオンを描き、事実に基づいた内容だからこそ、1日3時間睡眠のような超人ナポレオンの姿はここにはない。連戦連勝から初めての敗北、パリを離れて戦うことで王党派などの裏切りにあって次第に凋落していく姿が見える。変な同情はなく、40越えたら若妻と再婚して子煩悩になり人間的な力の衰えから判断力が衰えていく、ふつうの人間ナポレオンが浮かび上がる。周囲を親族で固めたことも敵を作る原因になったみたいだし、政治と戦争と経済、全部一人ってのは無理だねって分かる一冊。2021/03/13

CAESAR_YOKOHAMA

3
少旅行先のロンドン三越で購入。確かにタイトルには忠実だ。ナポレオンがどのように権力を掴み、人心をを掴み、革命の果実を掴み、そしてどのようにして栄光が彼の手を離れていったのかを網羅的に述べており、大変分かりやすい構成になっている。しかし裏を返せば大変単調であり、タイトルに忠実過ぎて生涯の業績の羅列以外のことを本書から得るのは大変難しいだろう。本書からはナポレオン本人だけでなくその周囲の人間の息遣いさえ感じられない。2013/01/04

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