内容説明
一三三七年から一四五三年まで、異常なまでの長きにわたりイギリスとフランスの王家のあいだで繰り返された対立抗争―百年戦争の歴史を、ギュイエンヌの紛争を背景とするその起源から語り起こし、ジャンヌ・ダルク処刑裁判を経てシャルル七世の勝利による終結まで、詳しく、わかりやすく解説してゆく。
目次
第1章 起源
第2章 エドワード三世の成功(一三三八~六〇年)
第3章 戦闘の再開と再征服(一三六〇~八九年)
第4章 長期休戦の期間(一三八九~一四一一年)
第5章 ランカスター家の企て(一四二二~三五年)
第6章 戦闘の終結(一四三五~五三年)
結び 百年戦争の性格とその結果
著者等紹介
坂巻昭二[サカマキショウジ]
1927年生。1949年法政大学専門部政経科三年中退。1945年外務省入省。本省勤務のほか、フランス(二回)、セネガル、マダガスカル、ギニア、中央アフリカの各国に在勤。1990年定年退職。バンクーバー在住
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感想・レビュー
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中島直人
3
(図書館)錯綜する時代の流れを、しっかりと把握した著者が筋道立てて解き明かししてくれている。分かりやすい。また、日本語としても、こなれていて読みやすい。2021/06/05
xin
1
あまり面白い読み物ではないが百年戦争の経過を確かめるのにはいい。2014/08/04
トルネードG&T
0
分かりやすくはないが、読み解くことは可能。固有名詞などを覚えながら読むことが必要になる。2015/07/03
rbyawa
0
基本的に確かに読みやすい、とは言いにくい(文学作品は良いです、白水社)翻訳のレーベルですが、その中ではこれは読みやすかったです。ただ、非常に乾いた視点なのである程度興味がないと「面白く」はないかもしれません、若干教科書的(こんな時代の教科書は日本にはなさそうですがw)。