出版社内容情報
政治も戦争も金銭も、秘められたエロスに仕える道具にすぎない――著者はこれまで性がいかに強力に歴史を導いてきたかを説き、人間活動の規範であった神話と宗教のうちに、さらには伝説や民話という劇的な枠組のなかにも、いかに性的なものが反映されているかを明らかにしている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あにこ
0
私はフランス語を解さない。したがってその性格も知らないし、原著を辿るすべもないが、フランス人の文章というのはどうしてこうも難解なのか、と一度ならず思った。その程度には訳がまずい。読み進めていくにつれてクセになる味わいはあるが……。オイディプス王物語の解釈は新しかった。また、イェホバがその起源において、牡牛礼拝の宗教体系の一流に過ぎなかったことは興味深い。2018/01/21
