においとひびき―日本と中国の美意識をたずねて

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560049396
  • NDC分類 382
  • Cコード C0095

出版社内容情報

玉三郎は匂うように美しい」――この独特な言い方を中国では「韻・ひびき」で表現する。二つの言葉の意外なつながりと背後にある美意識の違いを鮮やかに開示するユニークな日中文化論。
【編集者よりひとこと】
著者の朱捷氏は1958年生まれ。上海の名門・復旦大学の日本語日本文学科を卒業したのち来日し、京大大学院で文学博士号を取得。国際日本文化研究センターやスタンフォード大学で研究をかさね、2001年現在、同志社女子大で比較文学・比較文化論の教鞭をとっている。
本書では孔子や老荘、杜甫、源氏物語、空海、芭蕉、白秋等を引きながら、実に見事な文化論を展開している。『康煕字典』の編纂者・張玉書は母方の先祖であるそうだ。中国では「韻・ひびき」で人物を評するという本書の論に従えば、本書にはそうした著者の名家韻がひびいている。

内容説明

二つのことばの意外なつながりとその背後にある美意識の違いを鮮やかに開示する異色の日中文化論。

目次

第1章 においは生命の原点
第2章 においのある人間―源氏物語の人物評価
第3章 「匂」という文字の由来とにおいの共感覚
第4章 ひびきのある人間―古代中国の人物評価
第5章 「音楽は天地の精」―中国人の宇宙観における音楽
第6章 無声音楽を求めて

著者等紹介

朱捷[シュショウ]
1958年上海生まれ。上海の復旦大学日本語日本文学科を卒業したのち来日し、1987年京都大学大学院博士課程修了。文学博士。国際日本文化研究センター共同研究員、中京女子大学助教授、スタンフォード大学客員助教授などを経て、現在同志社女子大学教授。専門は比較文学・比較文化論
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