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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560049334
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

なぜ「シュワルツェネッガー」の「ェ」は発音されないのか、眠れぬ夜の「ひとり尻取り」、屈辱と野望の幼年時代――奇妙でせつない日常を強烈なユーモアで綴る、名翻訳家初のエッセイ。

内容説明

ちょっとヘンで、けっこうせつない。名翻訳家が贈る「奇妙な味」のエッセイ。

目次

1 考えてしまう(空即是空;翻訳家には向かない趣味;夜枕合戦 ほか)
2 ひとりあそび(じっけんアワー;さかさかみなり;気になる部分 ほか)
3 軽い妄想癖(このあいだ、レストランで盗み聞きした会話;残業の夜;日記より ほか)
4 翻訳家の生活と意見(キノコの名前;いけない花;恋人よ、これが私の―1994年を振り返って ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

83
1994年~1997年に『翻訳の世界』などに連載していた著者の第一エッセイ集。『翻訳の世界』は随分前に廃刊になってしまったけれど、購読していた雑誌なのでずいぶんとなつかしい。〈猿の不安〉には、つねに何かを心配している岸本さんが、幼い頃に、地球から酸素がなくなることが心配でできるだけ息を吸わないようにしていたとか、植物が酸素をつくり出すことを知ってからは草を踏まないように注意して歩いたり、「自分はただの猿なのではあるまいか?」という考えに囚われていたと書いている。→2021/11/11

まるる

59
めっちゃ面白かった!最初から最後まで面白かった。中でもキテレツさん、電車の兵法、ヨコスカさん、は声に出して笑った。怖いもの見たさで国際きのこ会館行ってみたい。岸本さんオススメ本も読んでみたい。2014/06/29

いちろく

45
紹介していただいた本。翻訳家である岸本さんのエッセイ。今から20年以上前の寄稿や連載を纏めた内容なので、当時の世相を感じる部分も多々あるけれど、それを含めてもユニークなネタの数々。翻訳ネタはほぼ無く、子供の頃から会社勤めをされていた頃の日常のお話中心。三浦しをんさんも小説とエッセイのギャップに驚いたけれど、岸本さんも中々でした。それでも、岸本さんの訳本を読む事をやめませんよ。寧ろ、一方的にですが親しみが湧きました。最後に、きのこだらけのホテル国際きのこ会館、今は閉館しているじゃない!行きたかった。 2019/06/14

さおり

39
以前読んだ2冊より、こちらが先に書かれたのかな。会社員時代や子どもの頃のことがたくさん出てきた。やっぱりそうとう変わってて、おもしろい。後ろの方では翻訳家としてのあれこれも出てきて、それも興味深かった。おすすめの本なんかも載ってたので、参考にしたい。感性が似ているとは思えないので、岸本さんが好きな本を私も好きになる率は低そうな気もするけど。2018/04/23

tu-bo@散歩カメラ修行中

32
あの岸本佐知子さんのエッセイ第一弾。シュールさという意味では、三浦しをんをしのいでいると思います。一方で、内容のおもしろさに隠れがちではあるが、独特の文体を確立していると思います。この方の文体は、好きな文体です。日常で目に留めた些細なことが、脳内で化学変化を起こしモンスター級の妄想になってしまう。聞くところによれば、岸本さんは、三浦しをんさんと知己であるばかりでなく、腐女子でもあるらしい。婦女子の書く文章は、内容と相まっておもしろいものが多いなあ。結論 ☆四つ 再読するかもしれない。 2014/12/23

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