出版社内容情報
心をコンピュータで解明しようとする認知科学者と夫を亡くした作家が恋に落ちた。科学と文学、「心」を捉えることができるのはどちらか? 円熟と斬新、極上の知的エンタテインメント!【編集者よりひとこと】『小説の技巧』の「理論派」作家ロッジらしく、随所に知的な仕掛けが施されていて、楽しめる作品です。とりわけ、マーティン・エイミス、アーヴィン・ウェルシュ、サルマン・ラシュディ、サミュエル・ベケットといった英国の超有名作家の文体模写が秀逸。しかもその主人公が「蝙蝠」(!?)というのだから、奇々怪々、呵々大笑のできばえです。
内容説明
漫画の吹き出しのように、頭の中が見えたら?心をコンピュータで解明しようとする認知科学者と、夫を亡くして書けない作家が恋に落ちた。科学と文学、「心」を捉えることができるのはどちらか?円熟と斬新、ロッジ最新の傑作長編。
著者等紹介
高儀進[タカギススム]
1935年生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。現代英文学専攻。日本文芸家協会会員
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感想・レビュー
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きうりっち
2
面白かったが、文学的素養が足りなくて文体模写と言われても,これは誰それの文体とぱっと思いつく物がないので面白さも半減した。とにかく大学が舞台だからいろんな分野の専門家が研究している内容が出てきて興味はそそられる。1997年が舞台で、そのころはウィンドウズ95が発表されて間もないころか、とかいろいろ思い出す。私も初めてマックのデスクトップパソコンを買った年。タレント教授と臨時で創作コースの授業をすることになった作家との不倫騒ぎが主軸で結局それぞれの人生を壊すこと無く終わるがハッピーエンドで良かった。2021/10/20
ぷにころ
0
読み応えがあるようなないような。さまざまな、異なる視点を用いて綴られる内容は、読んでいる最中はとても面白かったのだけれど読了後残るものは、その費やした時間に果たして見合っているのか。とはいえ時間をおいてまた読んでみたいと思う。そしたら違った何かが見えてくるのかも。2013/04/03
だん
0
ロッジ作品2つ目。リチャード・パワーズのガラティア2.2と似たような設定だったけど全く違った。2011/10/19
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