出版社内容情報
炸裂する言葉のボディ・ブロー、錯乱する画像の爆弾攻撃。アルトーがその50年の生涯を通じて遺していった凄絶な作品の背後に、何が潜んでいたのか? 恋愛、麻薬、一連の奇妙な旅行、精神病院の電気療法、パリへの帰還……。すべて、真実はここにある。英国の気鋭が肉迫する、ビートのきいた評伝。
内容説明
炸裂する言葉のボディ・ブロー、錯乱する画像の爆弾攻撃。恋愛、麻薬、一連の奇妙な旅行、精神病院での電気ショック療法、パリへの帰還…。アルトーがその生涯を通じて遺していった凄絶な作品の背後に、何が潜んでいたのか。ビートの効いた評伝。
目次
第1章 シュルレアリスムと空虚
第2章 残酷演劇
第3章 メキシコ、ブリュッセル、アイルランド
第4章 幽閉の日々
第5章 イヴリィ―打撃と破砕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Syujin Yukido
1
暗黒舞踏は、教会なかりせば、日本ではなく、ヨーロッパで発生していたかもしれないという説がある。 これはまったくの直観にすぎなく無責任を発言させてもらえるのなら、アルトーの「残酷」を完成形に近い形で提示できたのが、日本の土方、寺山、唐だった。。。って、別におもしろくもないか。彼らは当然、アルトーを意識していたのだろうし。ただ、そこから発祥して、日本の演劇を牽引した第二世代のつかや、第三世代の野田、まして昨今の三谷、クドカンたちはアルトーを見てみぬふりであろう。2018/02/24
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