出版社内容情報
『釣りキチ三平』でおなじみの著者が、その少年時代を痛快に、しみじみと描く好エッセイ。舞台は秋田の山あいの村。映画館やファミコンなんかありはしない。山と川とが遊び場であり、勉強部屋だ。前代未聞のユニーク先生やワルガキ達の活躍も抱腹絶倒。おおらかさと自由を求める親子に贈る一冊。
内容説明
舞台は秋田の山合いの村。山と川が遊び場であり、勉強部屋だ。ケガなど日常茶飯事。だけど、そのたびに生きる術を自分の体で学ぶんだ。前代未聞のユニーク先生や、ワンパクどもの活躍も抱腹絶倒!『釣りキチ三平』の著者が、そのおおらかな少年時代をいきいきと描く好エッセイ!
目次
第1章 マンガ少年が行く(小学校編)
第2章 マンガ少年が行く(中学校編)
第3章 釣り少年が奔る
第4章 昆虫少年が駆ける
第5章 遊びの雑記帳
第6章 思い出のクラスメート
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アリクイ
9
釣りキチ三平でお馴染み、漫画家矢口高雄さんの子供時代の遊びや学び、出会ったもの達が書かれたエッセイ集。採った魚や昆虫達、少年時代に観た風景、学校で出会った魅力的な先生の話などがぎっしり。この狩りや毎日の生活の楽しみ方、生き方がやがて釣りキチ三平に繋がっていくのだな〜と読んでいて納得。そして、それらを語る様がエネルギッシュ。矢口さんの心底好きなこと、大事にしていることが本の中で待ち構えています。2014/06/18
蘇芳
4
釣りキチの作者の子供時代をまとめたエッセイ集。戦後の秋田の山奥なのでおやつは木の実、釣り狩り捕りと遊びが豪快、虫一匹まで詳細に思い出せる子供時代がうらやましい。弟のくだりはきつかった。2014/07/10
私的読書メモ3328
1
『釣りキチ三平』等で知られる漫画家の著者による、自伝的エッセイ。強烈にノスタルジーを喚起されるとともに、現代文明によって我々が失ったものの重大さに戦慄させられます。また、文章の達者さに脱帽しました。調べたところ、学校教科書に採用され、漫画の地位を引き上げた作品との評価を見ましたが、それも納得の素晴らしい一冊でした。2019/03/12
87book_JPN
1
初めて読んだのはもう20年以上前になります。街中で生まれ育った自分には、自然が豊かかつ厳しく…その情景が眩しくて、羨ましくて…何度となく読み返しました。