出版社内容情報
〈写真と絵画〉の関係を、単に様式上の影響とか、一方が他方のイメージ・ソースとなったといった問題で処理せず、絵画と写真の融合的な形式が生みだした20世紀の想像力や感受性の絡みあいを検証しつつ、変容するメディア環境がどのように新しい記憶の磁場を発生させたかを探った視覚メディア論。
内容説明
〈写真と絵画〉というパラダイムを単に様式上の影響とか、一方が他方のイメージ・ソースとなったといった問題で処理せず、絵画と写真の融合的な形式が生みだした20世紀の想像力や感受性の絡みあいを検証しつつ、変容するメディア環境がどのように新しい記憶の磁場を発生させ、それを個々のアーチストたちが自らの想像力に生かそうとしているかを探る。
目次
〈写真以前〉と遠近法の変遷
リアリズムとモデルニテ
「芸術」をめぐる錯綜
「機械の眼」との対峙
遠近法の再生と物性
〈写真以後〉と新しい記憶