出版社内容情報
中学校の体育の時間、脱いで整えられた制服、誰もいない教室に教師が五人。持ち物検査で、彼らが生徒のカバンに見つけたものは? シリアスなのになぜか笑える、ヤングアダルト必読の書。
内容説明
中学校の午後。そのクラスは体育の時間で、教室には誰にもいなかった。机、椅子、生徒たちのカバンと、脱いで整えられた制服。教師が五人、姿を見せた。誰もいない教室にやってきた目的、生徒たちの持ち物を検査することだ―。彼らが生徒のカバンに見つけたのはなんだっただろう? 学校の先生って、こんな会話してるのか…。シリアスなのになぜか笑える、ヤングアダルト必読の書(高校演劇必勝作戦付き)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
入江
5
中学の体育の授業中、誰もいない教室で生徒の持ち物を検査する教師の話。シンプルな視点。教育者としての高邁な精神とは裏腹に、こそこそしていたであろう。そんな身体の変化を描いている。2011/03/11
iMARi
3
ソーセージwwそして,教師5が謎!w2014/02/21
pebble
3
再読。リアルでユーモアのある会話から確立される14歳の国。クスクスしながら読み進めていると、いつのまにか不当な場所に迷い込みます。緩い会話のなかに巧みに落とし込まれたテーマ。秀逸な戯曲です。2013/03/08
法水
2
観劇直後に読了。二部構成になっていて、前半後半がそれぞれ45分~50分ほどだったので授業1時間分を意識されているのかなとおもったら、果たしてその通りだった。もっと言うと高校演劇の制限時間を意識していて、巻末にはこの戯曲を上演する手段として前半のみ、後半のみ、前半と後半の合わせ技と3パターン解説してあるのが何とも親切。高校演劇とは縁もゆかりもないけど、自分ならどうするかなとちょっと考えてしまった。2018/09/22
おかか
2
この人の戯曲に初挑戦。実際に舞台をみたいなと思います。上演の手引きの語り口が丁度エッセイと同じで面白かった。2009/07/31