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過去の克服―ヒトラー後のドイツ

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  • サイズ B6判/ページ数 344,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560028360
  • NDC分類 234.075
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ドイツは戦後いかにしてナチズムの過去と取り組んできたのか。さまざまな力学が作用する「過去の克服」を戦後ドイツの歩みとともに概観する。日本の戦後史を考える上でも必読の一冊。

内容説明

「過去の克服」は順調に進んできたわけではなく、そこにはそれを促す力とそれを押しとどめる力があった。本書では、このふたつの力のせめぎ合いをとおして、「過去の克服」をめぐる戦後ドイツの歩みを概観していく。日本の戦後史を考える上でも必読の一冊。

目次

プロローグ 「過去の克服」とはなにか
第1章 克服されるべき「過去」―人種主義・戦争・ホロコースト・強制労働
第2章 連合軍占領下のドイツ―一九四〇年代後半
第3章 「過去」との和解、西側との和解、そして国民相互の和解―一九五〇年代
第4章 よみがえるナチ時代の影―一九六〇年代前半
第5章 ヒトラーの敗退、ブラントの登場―一九六〇年代後半~七〇年代後半
第6章 過ぎ去ろうとしない「過去」―一九七〇年代後半~八〇年代後半
第7章 「過去の克服」のゆくえ―ドイツ統一以後
エピローグ 現代ヨーロッパの「過去の克服」

著者等紹介

石田勇治[イシダユウジ]
1957年京都市生まれ。東京外国語大学卒業。東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。87年マールブルク大学博士号取得。89年東京大学専任講師。91年同助教授。96年より東京大学大学院総合文化研究科助教授。専攻、ドイツ現代史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masabi

8
【概要】東西ドイツのナチズムの事後処理を通史的に追う。【感想】非ナチ化と旧ナチ党員の要職への復帰、被害に対する賠償、国民の責任の所在など「過去の克服」がすんなりと進んだわけではなく、時に揺り戻しにあいながらも徐々に意識が共有されていく。揺り戻しの都度それに対抗する勢力が台頭し、克服する歩みを進めていく。転換点となったドラマや歴史教育でナチズムやホロコーストの理解が進み反ユダヤ主義が後退する一方で、移民排斥など別種の差別も登場している。2021/07/18

lazylazy

1
ドイツの戦後処理は決して万事順調に進んだわけではなく、時代によって揺れがあった、というのが本書のテーマ。個人的にはフランクフルト学派が絡む60年代が気になった。2010/12/16

kurousagi

0
すごい丁寧に網羅された本。戦後ドイツ人および周辺国が、己の関与を認める認めない受け入れる受け入れないと七転八倒。その千々とした様がモザイク画のように描き出される。こんな抱えきれないほどの後処理に悩まされるくらいなら、巨大な禍など起きないよう事前に見張っている方がはるかにマシ。2017/09/08

papahaba

0
戦後からドイツ統一までの、主にドイツ国内のナチ政策の反省、補償含む立法、教育、世論を政治的背景を含め詳細に解説。地続きの欧州への統合が必須という背景は語られていないが、何故同じことが日本をしなかったのか・しなくてすんだのか。。。それでよいのか。比較分析を知りたい。2020/09/09

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