内容説明
新学期、ひとりの転校生がやってきた。クラスじゅうが息をのむ―その子は、これまでだれも見たことがないような姿をしていた!いじめや友情、そしてほんとうの勇気とはなにか。
著者等紹介
アボット,トニー[アボット,トニー][Abbott,Tony]
オハイオ州クリーヴランド出身。コネチカット大学で英文学を学んだあと、書店や図書館ではたらく。『秘密のドルーン』シリーズほか、青少年向けの本を60冊以上刊行。現在は、妻と二人の娘とコネチカットに住んでいる
代田亜香子[ダイタアカコ]
立教大学英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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道錬
1
本の少しのきっかけが、受け取る人間にとってはとても大事なことだと思わせてくれる作品。全体としてシンプルにまとまっているのが良い。2016/07/28
かおりんご
1
児童書。高学年向き。いじめとは、こういう構成なのかもしれない。表紙と中身の差が大きいと感じる一冊。色々考えさせられます。2010/11/10
図書室
1
自分の成長と友人の成長が伴わなくなるということは青春時代だけでなく、大人になってからもよくあること。それが、子どもの頃はたった2週間で大きく変化してしまう、その少年の成長がすばらしく描かれている作品。2008/02/05
ぼんくら
0
児童書です。七年生のトムのクラスにジェシカという転校生がやってくるが、彼女は全身やけどのあとにおおわれていた。トムはジェシカをクラスにふつうに受け入れたいと思うが、他の子は彼女を遠巻きにして勝手な噂話をしたり・・・という設定だけきくとお涙頂戴だけど、そんな物語にならない。この物語のいいところはトムがへんに萎縮して何も出来ないわけでもなく、頑張り過ぎてから回りするでもなく、ジェシカがいじめにあってトムに救われるなんてこともなく、という感じでご都合主義に流れない所。「レモネードをつくろう」をなんとなく思い出し2010/10/13
youxi
0
主人公トムと大火傷を負った少女ジェシカが最後に心が通うあうシーンがとても美しくて泣きそうになりました。まさにそのときトムが求めていた「ささやかで、でもすごいパワーを発揮する」力を使ったのだと思います。さわやかで気持ちのよい物語でした。2010/09/08