内容説明
なぜトヨタはF1で勝てなかったのか?なぜ撤退しなければならなかったのか?継続か、撤退か。企業チームとしてF1を戦うジレンマと宿命の狭間で、男たちは、組織に背を向けようともF1を戦い抜くと決意した。
目次
決断
最後のF1カー「TF109」誕生
メルボルン、悪夢からの逆転
勝利を逃したバーレーンの失策
不協和音
新社長就任
撤退かMBOへ
鈴鹿スペシャルヘの思い
母国グランプリ
可夢偉デビュー〔ほか〕
著者等紹介
尾張正博[オワリマサヒロ]
1964年、仙台市生まれ。武蔵大学卒業後、88年にベースボール・マガジン社に入社。5年間、テニスマガジン編集部に在籍し、オーストラリアン・オープン、U.S.オープンを取材。93年にフリーランスとしてF1の取材を開始。98年から2001年まで、F1速報誌の「GPX」誌の編集長を務めた後、02年から再びフリーランスとしてF1グランプリを全戦カバー。世界で戦う日本人をテーマに、これまで150戦以上のレースを取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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銀獅子王の憂鬱
2
トヨタF1の最後の一年を綴ったドキュメンタリー。世界同時不況の中、トヨタF1チームを存続させようとする山科TMG会長と木下副社長の想いに感服した。また鈴鹿スペシャルのくだりやシューマッハ、アロンソ獲得未遂のくだりは特に面白い。ロス・ブラウンを含めたシューマッハグループを年間500億円で買っていたらトヨタF1は違った方向に行っていたかもしれない。2011/02/07
Toshi KYM
0
淡々と最後の年に出来事を記述2016/07/02
ねらずーずー
0
非常に楽しめました。この著者の本、2冊目ですが、読みやすくF1好きは引き込まれます。これ、TV化して欲しいぐらいです。2014/09/07
カズオ
0
2002年の参戦当時、シャーシー、エンジンとすべて一つのメーカーで 戦うことは意義あるものでした。 ただトヨタであってもF1で実績を上げることには時間がかかり 初優勝間近で撤退とは苦渋の選択であったと思われます。 現場でたずさわったスタッフの人々の苦悩の一端が伝わってきます。 2013/11/20
iwata
0
世界的な自動車企業であるトヨタがどうしてF1で成功しなかったかが書かれている本。新しい事業に参入するうえで大変参考になる。2013/07/11