内容説明
どんな人も、たとえそれが敵意のある人であっても、私と同じように苦痛を恐れ、幸福を求める生き物です。どんな人も、苦痛を免れ、幸福を手にする権利を持っています。そのように考えれば、友人であれ敵であれ、他人の幸福は自分自身に深く関わる問題であることがわかります。これが真の慈悲の基盤です―写真とその言葉でたどる慈悲と叡知に満ちた70年の足跡。初の伝記写真集。
目次
序文 ダライ・ラマ14世間近に見たその姿
1 そしてラモ・ドンドゥプはダライ・ラマ14世になった
2 中国の侵攻からインド亡命まで
3 ダライ・ラマ不在のチベット
4 亡命チベット人社会
エピローグ
解説 「愛と慈悲、非暴力」の未来へのメッセージ
著者等紹介
ベルニエ=パリエス,クロディーヌ[ベルニエパリエス,クロディーヌ]
仏ジャーナリスト、レポーター。ソマリア、ボスニア、イラク、レバノン等、戦地の悲劇を見つめたルポルタージュで「ルイ・アシェット」賞受賞。70年代から「人間性」をテーマに世界各地の文化を探る旅を続けていたが、仏教と出会って以来、何度もチベットを訪れる。ダライ・ラマ14世の行脚に何度も同行している
リカール,マチュー[リカール,マチュー][Ricard,Matthieu]
1946年、パリ生まれ。ネパールのシェチェン僧院の僧侶。分子生物学博士号を持ち、パスツール研究所に勤務していたが、仏門に入り、78年に受戒。ウィスコンシン大学、プリンストン大学、ハーバード大学などで瞑想と脳科学の研究に携わり、科学者、宗教者として89年よりダライ・ラマ14世の仏語通訳。チベット、ネパール、インドの人道活動に寄与している
神田順子[カンダジュンコ]
仏語通訳、翻訳家。上智大学仏文科大学院博士課程前期修了
薄井大還[ウスイタイカン]
1940年、東京生まれ。写真家。「世界平和に貢献する人々」をテーマに、ダライ・ラマ14世をはじめ世界の要人のポートレートを撮影。写真展「激動に生きる顔」を各国で開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。