内容説明
古今東西の優れた50基のレーシングエンジンを通して、開発者の姿や高性能エンジンの技術史が見えてくる。
目次
1913年プジョーL3(3l直列4気筒)―DOHC4バルブのレーシングエンジン設計の基本形はこのプジョーが確立した。
1914年メルセデス18/100(4.5l直列4気筒)―航空機エンジン設計の発想から偉大なグランプリエンジンが誕生した。
1921年デューセンバーグ(3l直列8気筒)―アメリカ流のシンプルな設計によって、直列8気筒時代が始まった。
1925年ブガッティ・タイプ35(2l直列8気筒)―設計者の高い芸術的センスが極めて美しく優れたレーシングマシーンを生んだ。
1927年ドラージュ15‐S‐8(1.5l直列8気筒)―コストを度外視して作られたレーシングエンジンは優れた性能と美しさを備えていた。
1932年アルファ・ロメオ・ティーポB(2.7l直列8気筒)―ヤーノ設計の直列8気筒エンジンがグランプリの舞台でイタリアの技術力を誇示した。
1927年アウトウニオンCタイプ(6lV型16気筒)―先進的なミドエンジンマシーンに搭載されたV16エンジンはドイツの優れた工業技術から生まれた。
1937年オースティン・セヴン(744cc直列4気筒)―才能ある若いエンジニアが作り出した精巧なエンジンは、1930年代の英国最高傑作だった。
1937年メルセデス・ベンツM125(5.7l直列8気筒)―極致の大排気量過給機付き直列8気筒は、わずか1シーズンだけのために作られた。
1938年アウトウニオンDタイプ(3lV型12気筒)―アウトウニオン最後のGPカーは、豊富な経験に基づいて驚くほど低予算で開発された。〔ほか〕