自然と科学技術シリーズ<br> 現代輪作の方法―多収と環境保全を両立させる

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自然と科学技術シリーズ
現代輪作の方法―多収と環境保全を両立させる

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784540981890
  • NDC分類 615.3
  • Cコード C3361

出版社内容情報

作物の養分吸収機構の最新知見から迫る輪作の新しい意義と方法。難溶性リンを吸収する作物を生かして増収とリンの有効活用を図り、有機物の吸収など冬作の特異な特性を生かして大半が秋~冬に起こる窒素流亡を防ぐ。

内容説明

作物の養分吸収機構の最新知見から見えてきた、新しい輪作の意義と方法。輸作は増収と環境保全を実現する現代技術。

目次

序章 輪作の意義を見直す(輪作を見直す新しい視点;伝統的輪作―ヨーロッパと日本のちがい ほか)
第1章 リン酸からみた輪作の効果と作付戦略(畑作物の生産性の鍵をにぎるリン酸;作物の難溶性リン酸吸収機構と輪作における意義 ほか)
第2章 作物の窒素吸収力をいかして環境保全(窒素による環境負荷のしくみ;窒素の溶脱はいつ起きるか ほか)
終章 現代輪作の展開にむけて―夏作物と冬作物の養分吸収戦略のちがいをめぐって(作物の養分吸収機構から輪作を構想する;菌根菌との共生関係と植物の活動時期・環境 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里のフクロウ

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近代に西欧から移入された「輪作」を新たな知見に基づいて現代日本に適応して意義づけした農業理論書である。作物には夏作と冬作とがあり、その養分吸収能に特異性があるとする。夏作は微生物と地力養分に依存しゆっくりと成長、冬作は微生物に依存せず自ら根酸で土壌の不溶養分を吸収し成長も早い。これに日本固有の土壌特性、酸性・リン酸固定能並びに現代的課題、農業による環境汚染・畜産及び食料廃棄有機物を加味すると、輪作の今日的意義が浮き彫りにされる。「輪作」は人類が創出した「自然」に伍する「無限機関」の可能態であると私は知る。2017/07/01

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