出版社内容情報
蛇口をひねるとふんだんに水の出る今の暮らし。工業や都会の暮らしの便利さも水に支えられている。だからこそ怠ってはならない水不足への備え。川と発電、地場産業、都市の雨水利用や中水道=水のリサイクルを紹介。
内容説明
身近なところに、必ず川があります。どんな川でも、川の顔があります。人間の顔が様々なように、川の顔も豊かな表情をもっています。おそらく、子供の眼に映った川の表情を原風景として、子供たちの時代の川と人間との関係がつくりあげられるのでしょう。
目次
川が町をつくった
川の流れが水車を回す
流れる力を電気に変える
木曽川の流れが江戸の町をつくり直した
川はものを運ぶ道となる
川に合わせていろいろな船がつくられた
蛇口の向こうにも人がいる〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワタナベ読書愛
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1989年刊行。人が川や水をどのように利用してきたかを絵で見る学習絵本。水の力を使って作業をする水車や、農業用水、生活に必要な水を確保するために建設された水道やダム、限りある真水を効率よく活用する工夫がみられるしくみなど、知らないことが多くてびっくりした。巻末には専門的な詳しい話&資料も充実。なんとなく使っている水だが、先祖たちが知恵を絞って、命を削って作った仕組みを、のんきに利用させてもらっていることを実感。特に人の生活が変わると川や水路の様子も激変することが心に残った。水を大事にしようと思える絵本です2023/09/24