出版社内容情報
雨が集まって川は生まれ、山肌を削って土砂を運び、谷や平野をつくる。川の始まり、浸食・運搬・堆積の働きがつくる扇状地、河岸段丘、三角州など特色ある地形、世界の河、東西日本の川の違いなどを巨視的に見る。
内容説明
生活していく上が大切な飲み水も、農業を行っていく上で必要な用水も、そして私たちの生活を苦しめる洪水も、その土地のもつ性格、すなわち川の性格と密接な関係をもっていたのです。この本は、そんな川と平野のかかわりを理解してもらうために書いてみました。
目次
雨が集まって川は誕生する
山はだをけずり深い谷をつくる
扇状地や河岸段丘をつくる
川が盆地と平野を結ぶ
山地で住む土地として利用される河岸段丘
おだやかな湾には三角州をつくる
川は今も土地をつくる〔ほか〕
感想・レビュー
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ワタナベ読書愛
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1989年刊行。川の始まり~終わり(海に注ぐまで)の地形や特徴を雄大な絵で説明する大型絵本。谷ができる様子、扇状地の利用の仕方、埋めたて地や堤防などの様子が一目でわかる。手書きの丁寧な絵が目に優しく、水のように心にすっと入っていく。巻末に詳しい説明もあるが、絵を見ただけでだいたいの様子がわかる。上空から見た川のある風景は自然豊かで、人間はそのごく一部の土地をお借りして住まわして頂いているとわかる。シリーズものなので、次の巻ではどんな風景が展開されるか楽しみだ。意外と知らない川の話。清々しい気分になれる。2022/03/17