出版社内容情報
著者は新興住宅地である千葉県習志野市立秋津小学校の校長として、1997年から学校を地域の人たちに開放し、学校生活のなかでともに活動することを取り入れ、「コミュニティ・スクール」(学校運営協議会制度)の先駆けとなった。本書では、秋津小を始め、条件の違う3校での実践をもとに、学校と地域の間でどのような行き違いが起こりうるか、それをいかに乗りこえるかを示す。また千葉県教員退職後、島根県海士町と宮城県女川町に招かれて、教育行政に携わった経験から、学校を軸にした生涯学習と地域づくりについても提言する。
●推薦文
豊富な体験をとおした具体的なヒントに満ちた本
子どもたちと共に大人も育ち合い、地域も元気になる。
学校と地域の協働をひらく深い対話、地域の魅力と知恵や工夫……
これからの学校づくりの可能性が示唆されている。
佐藤一子(東京大学名誉教授/社会教育学)
内容説明
学校と地域の間には越えがたい壁がある。その壁を著者は地域の人びとともに、「無理せず、楽しく、かろやかに」取り払った。その実践は、閉塞状況にある今の教育を変え、地域を変えるアイデアに満ちている。これからのコミュニティ・スクールの可能性をわかりやすく指し示す。
目次
第1章 地域にひらかれた学校のダイナミックな変化
第2章 危機感でまとまった学校と地域
第3章 施設を貸すだけで地域との無理のない協働が
第4章 学校と地域のよくあるすれ違い あるある話
第5章 活力ある地域づくりのためにコミュニティに疑似学校を
第6章 コミュニティ・スクールからスクールコミュニティへ
エピローグ―「大人の学校」をつくろう
付録 女川町住民大学(または大人の学校:仮称)実現構想
著者等紹介
宮〓稔[ミヤザキミノル]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。千葉県教員として38年勤務。習志野市立秋津小学校、同大久保東小学校、同鷺沼小学校の各校長、習志野市教育センター所長などを務める。千葉県教員退職後、2008年に島根県海士町に招かれ学校支援地域本部長、東日本大震災後の2014年からは宮城県女川町の復興支援職員として活動した。1997年、秋津小学校での実践をまとめた論文「学校と地域のかろやかな連携」で読売教育賞「地域社会教育活動部門」最優秀賞を受賞。同年8月「学校と地域の融合教育研究会」(略称:融合研)を設立、会長(現在まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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