内容説明
これまでの延長線上には未来はない。自然との関係や人間の共同性を失ってしまった危うい現代社会にとって代わるべき新しい社会の像をどのように構想すればよいのか。現代が直面している課題を根本から克服するための内山節最新の講演記録。
目次
はじめに―新しい構想力が求められている時代を前にして
市場の世界、生命の世界―私たちは何と結ばれているのか
生命と他者―相互性のなかの生命、相互性のなかの個人
生命が結びあう世界と自然の役割―「農」の現代的意味を問いなおす
生命の結びつきがみえる世界とローカルな世界―これからの社会と「連帯」の意味
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきら
1
講演録をまとめたブックレット。 哲学者である著者が、 日本の、世界のいきづまりがなぜなのか。 わかりやすく解説してくれる。 様々な角度から言及していることで、 かなり納得。 そして、未来への提言まで続く。 有限の価値ある自然と農業。 それが息づく人間のあり方。 進化した農村と都市のつながりが、 そこに生きる人々の選択として作られていけば、 今とは違う世界が開けるかもしれない。 ほんとに身近なことに背中を押してくれるような、 なんと言うか、 世の中を変えようみたいな革命的な2010/03/17
tu-ta
0
読書メモは http://tu-ta.at.webry.info/200912/article_12.html2009/12/24
けいちゃん
0
2009年刊行。内山さんのイメージに社会が近づきつつあるようでいて、まだまだ。2020/06/23