内容説明
「私にしかできないこと」ってなんだろう？こんなにすぐそばにある、あなただけの幸せ。アジア各国、ヨーロッパ、アメリカでも大人気の台湾の絵本作家・ジミーが贈る、癒しと勇気のメッセージ。
目次
とはかぎらない
さかさまの世界
かえり道
真相
希望の井戸
過ぎ去った日々
サーカス
リンゴの木の下で
相対論
すべてを変えたい〔ほか〕
著者等紹介
ジミー［ジミー］［Ｌｉａｏ，Ｊｉｍｍｙ］
台湾の絵本作家。広告会社勤務を経て、１９９８年より絵本の創作を始める。１９９９年の『向左走、向右走』などの作品によって、台湾に絵本ブームを巻き起こす。その美しい絵と、人生の哀歓が込められた独創的な文章は共感を呼び、韓国、香港などのアジアはもちろん、ヨーロッパやアメリカなどの世界各国で翻訳出版されている
岸田登美子［キシダトミコ］
１９４６年生まれ。日中学院本科卒。日中友好商社の北京駐在勤務を経て、翻訳家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
185
哲学的なジミー。空を飛んでみたいって思ったことあるだろう。でもなかなか上手くいかない。小鳥と仲良くすることはできるのに一瞬だって叶わない。人は鳥ではないし鳥も人ではない。本当の気持ちは互いに分からない。閉じ込められると苦しいのに扉が開いても飛び立てないし。人間って実は退屈なのかな。新しいものをずっと探しているけどあまり変わってないだろう。思いきり笑って涙して、思いきり泣いて笑ってる。すぐに恋しくなるし花が萎れる頃には切なくなるだろう。初めて会った日から何年経っただろう。本当の楽しさって、本当の気持ちって。2023/02/25
キジネコ
39
原題は「Garden in My heart」三冊目のジミーさん。言葉があって 詩の体裁を纏って心象の世界を絵本に。かれの心の庭に咲く 色とりどりの花や木や、一つとして同じではない日々を寓話にしました。邦題の「君を」の君は誰なんだろう・・と、考えると世界観がぐるっと半回転。ヒトだけでなく、世界の全ての偶像と形や目に見えない概念や感覚や思想まで作家の視線の先に「君」としてある様な気がいたしました。私達も眺めているモノ、挫折や哀しみへの彼の思いも優しく伝わって来ます。寄り添うウサギの着ぐるみの犬の表情が雄弁。2014/12/07
眠る山猫屋
13
ジミーさんの中では異色の作品になるんだろうか？連載コラム的な作品とあとがきにはあったけれど・・・。いつもより若干スパイスが利いていて、ちょっと口に合わなかったかな。素敵な文章は沢山あったのだけれど。2016/11/19
Cinejazz
8
台湾の絵本作家が､矛盾にみちた不条理な人生に､ユーモアをまじえながら哀歓をこめて語り紡いだ､寂しさにめげず前向きに精一杯生きようとする大人への60篇のコラムです｡ 〝人間関係に失敗したわけでも､男女関係が苦手なわけでも､はたまた達成感がないわけでも､フロイトやフェミニズムのせいというわけでもない･･･木になり､風に吹かれ､緑の葉に覆われていたいだけ｡ 木になり､青々と､平々凡々としていたいだけ｡どうか､単純な問題を複雑にしないで･･･〟(『あま～いハッカアメ』より)2022/03/25
響
2
ジミーさんの絵も好きだし、この詩集には教訓っぽいこともたくさんあったな。 ずっと前に買った本なのに、初めてシッカリ読んだ気がする(笑) 2014/01/30
