内容説明
コンピューターは今や私たちの身の回りのあらゆるものに組み込まれている。そのような時代だからこそ、その基本原理をブラック・ボックスにしないで、きちんと理解するために。著者の切実な思いから生まれた絵本。
目次
1 「石頭の箱」の中―ハードウエア(石ころと数のこと;計算をすること ほか)
2 石頭コンピューターに仕事をさせる―ソフトウエア(エジソンとモールス信号;謎の文字 ほか)
3 ロボットがほしかった人間(石や斧や弓矢を作ったころ;人間を機械の代わりにしたころ ほか)
4 コンピューターの時代(西暦2000年の夜明け;情報・人間・事実 ほか)
著者等紹介
安野光雅[アンノミツマサ]
1926年島根県津和野町に生まれる。山口県徳山市や東京都武蔵野市・三鷹市などで小学校教員を勤めた後、1961年画家として独立。1968年『ふしぎなえ』(福音館書店)で絵本作家としてデビュー。ボローニャ国際児童図書展グラフィックス大賞、国際アンデルセン賞など、さまざまな賞を受賞。2001年島根県津和野町に町立安野光雅美術館が開館
野崎昭弘[ノザキアキヒロ]
1936年神奈川県横浜市に生まれる。1959年東京大学理学部数学科を卒業。1961年東京大学大学院理学研究科修士課程を修了。電電公社、東京大学、山梨大学、国際基督教大学を経て、現在、大妻女子大学教授。理学博士。数学教育協議会委員長。専門は情報数学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
70
分類007。コンピュータの仕組みをいちから説明してくれる。[Ⅰ:「石頭の箱」の中…ハードウェア]二進法をししおどしで説明。イラスト多様がいい。ローマ数字は「0」が無い。二進法だと計算が早い。まとめ→計算機は機械[Ⅱ:石頭計算機に仕事をさせる…ソフトウェア]エジソンとモールス信号。記憶と記録…記憶装置。プログラムを書くこと[Ⅲ:ロボットがほしかった人間]時代ごとの機械発達の歴史。「解法」ができれば答えに至る道筋は機械にやらせることができる。オルゴール、パチンコ、ロボット。[Ⅳ:コンピュータの時代]▽良本2021/07/26
kaizen@名古屋de朝活読書会
52
安野光雄さんの絵本はたくさん持っています。 自分の仕事がコンピュータ関係だったので、あもうもなく購入しました。 眺めてみると、子供にも楽しそうな面もあるし、大人も考えさせられる面がありました。 子供が興味を示さなければ、無理に読むのを強要するのは逆効果かもしれません。 親が、子供をひざの上に載せて、読み聞かせをするとよいかもしれません。2021/09/02
宇宙猫
15
挫折。大判だったので絵本かと思ったけど、ガッツリ解説。初歩的過ぎて読むのが辛かった。もしかしたら、昔読んだかも。2021/09/08
しゅわっち
15
コンピュータの基礎がわかる本です。コンピュータが引き算を足し算を利用してしていること。10進法からコンピュター用に2進法にすることがわかります。また、ローマ数字が10進法でないのに驚きました。2019/08/11
プラス3
7
小学生向け。論理回路と2進数の解説、およびコンピュータに関するエッセイ。わかっていたけど、今の自分が読んでも全然物足りない。それでもコンピュータの入門書としては良くできていると思うし、タイトルに“石頭”とつけるセンスが素晴らしい。2016/04/27