現象学ことはじめ―日常に目覚めること

現象学ことはじめ―日常に目覚めること

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  • サイズ B6判/ページ数 321p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535561816
  • NDC分類 116.7
  • Cコード C3010

出版社内容情報

難解と言われる現象学は、これほど身近に語ることが可能だった。哲学を、人生を、日常を考えるためのヒントに満ちた現象学入門。

内容説明

「日常生活の謎に迫り、日常生活に目覚めさせる」現象学の入門書。

目次

第1章 数えること
第2章 見えることと感ずること
第3章 時がたつこと
第4章 変わることと変わらないこと
第5章 想い出さずに、想い出されるということ
第6章 気づくことと気づかないこと
第7章 心と身体が育つこと
第8章 他の人の痛みを“痛む”こと
第9章 生きることと知ること
第10章 文化の違いを生きること

著者等紹介

山口一郎[ヤマグチイチロウ]
1947年宮崎に生まれる。1974年上智大学大学院哲学研究科、修士課程終了後、ドイツ、ミュンヘン大学哲学科に留学。1979年哲学博士(PhD)取得。1994年ボッフム大学にて、哲学教授資格(Habilitation)取得。1996年以来、東洋大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

26
解ったといえば嘘になる。解ったといえばわかったような気がする、いささか混沌とした読書感がある。文章や説明のしかたは決して悪くない。むしろ丁寧すぎると言えるくらいだから。悩ましいのは、読み手が、いま為されている説明が無意識の次元での作動(知覚できない仮説)なのか、意識的な次元での作動(知覚できる事実)なのかを明瞭に立て別けて読まないと、ほぼ間違いなく誤読する、という現象学自体がもつ難しさにあるのだろう。例えば、上述した知覚できない仮説は「感覚」と、知覚できる事実は「知覚」と記述されるので、しっかりと語義2022/09/05

イプシロン

23
(再読)まずもって本著が入門書であるということに改めて驚いた。とてもではないが入門書といえるほど容易に読み解ける内容ではないからだ。各章を順に読んでいけば、現象学のなんたるかと成り立ちは見えてくるのだが、それを自分の言葉で説明しろといわれたら、困難であるからだ。初読時にも思ったが現象学はとにかく厳密なのである。概ね、各章の内容を言葉にするなら以下のようになり、現象学というものがいかなるものかは見える。1)現在における現象学。2)過去想起と未来予期における現象学。3)静態的現象学(1と2が時間軸を核にした2022/12/31

もち

1
言葉遣いは易しいのでさらさら読めるには読めるのだけど・・・内容はあまり理解できなかった。難しかった。もう少し勉強して再読したらもう少しわかるようになるのかな。2013/08/16

石臼

1
一読した。理解できた、などと言うつもりは毛頭ない。しかしこの本が分かりやすい、とも思えない。初学者に向けて書こうとしているのは十分に伝わってくるが、論の展開を焦るあまりか、日常的な例えから専門的用語を駆使した理論への移行が早急に過ぎる。例示から普遍化した理論へと移行するにあたって、躓きを感じる。2013/08/14

ぐぐ

0
過去把持がなぜ起こるのか知りたい僕には現象学は合わないんだろう。2017/04/05

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