内容説明
境界例は、治療者や家族を裸にして生身の自分を出させる。かれらの出現は、秩序や役割と生身の人間の相克という人間存在そのものへの問いかけであろう。すさまじくも魅惑的な境界例。臨床現場からその実像に迫る。
目次
１ 境界例とはなにか（時代の病としての境界例；境界例が精神医学に問いかけるもの；境界例概念はどのように発展してきたか ほか）
２ 事例報告とシンポジウム（事例報告 家庭内暴力をともなう登校拒否児Ｋとその家族；シンポジウム 境界例とかかわる）
３ 境界例臨床―私の場合（開業精神療法の視点から；内面の風景や物語をふまえたうえで；診断と治療についてのストラテジー ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
10
臨床家にはいい本だろう。2014/06/29
麗子
1
LDの子を持つ友人と話して、この本をまた読みたくなった。わたしの中では、「境界例」とカテゴライズされる方々と、いわゆる発達障害の方々の特徴がカブるのだ。あくまで私見であって、専門家の意見ではそんな話は聞いたことがないが。。とにかく再読してよかった。2016/01/07
R
1
境界例という病気について知っている前提で書かれているようだ。面白いことが書いてある気がするが、境界例を理解してから読み直そう。2014/12/20
nana犬
0
「われわれは境界人として生きている」852023/02/04
