内容説明
なぜ殺すのか。なぜレイプするのか。犯行のシナリオはどう作られるのか。凶悪犯罪の犯人像にせまる犯罪心理分析テクニックのすべてを公開。
目次
第１章 プロファイリングとは何か
第２章 プロファイリングの空想と現実
第３章 犯罪理論とプロファイリング
第４章 プロファイリングの理論的根拠
第５章 犯行現場の分析
第６章 連続殺人犯のプロファイリング
第７章 放火とプロファイリング
第８章 レイプとプロファイリング
第９章 小児性愛とプロファイリング
第１０章 地理学とプロファイリング
第１１章 プロファイリングと被害者
第１２章 プロファイリングの未来
補章 プロファイリングのためのコンピュータ用データベースの構築
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
3
プロファイリング、犯罪者を対象にした分析のこと。おもにアメリカでのFBIのデータベースが基になっており、さらにはFBI自身がみずからの操作方法を職人技と言っていて、訳者の影山任佐が『暗殺学』だったかで語っていた、ヨーロッパは科学的手法で、FBIは職人技で分析を進めると言っていたのを思い出した。連続殺人犯の項目もよかったものの、レイプ系と小児性愛系の犯罪が特に興味深かった。どちらもある種のトラウマやら精神的固着において難があり、フロイト以来の精神分析の有効性が思わされる。ちなみに最恐なのはサディストな。2020/06/01
ataka
1
初版 1989 年。本書の底本は改訂増補版の第二版、1996。プロファイリングについて、公正な視点から評価・酷評を取り上げている。内容は各種犯罪におけるプロファイリングの知見。参考文献も多い。「プロファイリングに適している犯罪... 性的暴行におけるサディスティックな拷問、内臓のえぐり出し、死体への損傷行為、動機なき放火、快楽およびバラバラ殺人、そしてレイプである。これとは対照的に手形詐欺や銀行強盗、誘拐などはふつうプロファイリングに適さないし、(激情による)生々しい銃殺や刺殺もそうである」p.492013/01/28
あら
0
海外ドラマのクリミナルマインドの副読本のつもりで買ったら本当にそんな感じだった。2013/10/04
うらぼー
0
少し古い本ではあるが、犯罪者の多彩な心理を学べた。内容は広く浅くといった物ではあったが、非常に興味深いものであった。2022/07/05
