内容説明
迷走をつづける現代日本を生き抜く知恵=戦略的思考を身につけるために最適な「ゲーム理論」の入門書。
目次
1 ゲーム理論と経済学(ゲーム理論と経済学;不確実性と期待効用仮説)
2 ゲーム理論の基礎(戦略型ゲームとナッシュ均衡;純粋戦略と混合戦略 ほか)
3 ナッシュ均衡の絞り込み(威嚇の有効性と部分ゲーム完全均衡;完全均衡と逐次均衡)
4 ゲーム理論の展開(非完備情報ゲームとベイジアン均衡;囚人のジレンマと繰り返しゲーム ほか)
著者等紹介
佐々木宏夫[ササキヒロオ]
1956年東京都生まれ。1979年信州大学理学部数学科卒。一橋大学大学院経済学研究科を経て、ロチェスター大学大学院経済学研究科修了。Ph.D.名古屋市立大学専任講師・助教授を経て、現在、早稲田大学商学部教授。(1997年から1999年まで大蔵省財政金融研究所主任研究官を務める)
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感想・レビュー
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金糸雀
3
久々に「入門」という題とレベル,そして読者のレベルの引っ張り上げが噛み合っているテキストを見つけたと思う.ゲームの最初の本として超オススメ.これのあとは鈴木先生で補ったりしながらGibbonsでもいいのではないだろうか.恥ずかしながら,このテキストで初めてsub-game perfectを理解できた.逐次均衡,完全均衡という概念にも紙面を割いている.協力ゲームは別途自分でやりましょう.進化ゲームにも触れていて,少なくともSugden『慣習と秩序の~』の導入としても問題ない内容.不動点定理にべたべた触ってる2012/02/27
v&b
2
やや読み辛い面もあったが、適宜数式を読み飛ばして読んだ。目からウロコの知見が多数。「囚人のジレンマ」や公共財の供給問題の「繰り返しゲームによる問題解決」、それらと割引率の関係など。急いで読んだが、サッと知識を入れる部類の本ではないかもしれない。2012/07/23
葉
1
集合論などの厳密性は除かれているいるものの、期待効用や不動点などについて言葉と図で説明されているのでゲーム理論について初歩的なことは理解できる。逐次均衡や進化ゲームなども書かれている。展開型が多く、真似をして自分で書いてみるのも良いと思う。2015/02/04
がっち
1
入門という本に偽りない。学部時代の総まとめにどうぞ。2012/09/22
シン
0
ほんと理論としては面白い。2005/07/30