確率論的思考―金融市場のプロが教える最後に勝つための哲学

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確率論的思考―金融市場のプロが教える最後に勝つための哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784534046116
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C0030

内容説明

人は偶然を必然と思い込み、しばしば致命的な失敗を犯す。それを避けるためには、物事の本質を確率として捉え、何事も絶対とは見なさない考え方が必要となる。それが「確率論的思考」である。

目次

第1章 世界を支配する不確実性(世界は偶然に満ちている;株価は予測できるのか? ほか)
第2章 歴史と不確実性―勝者たちの哲学(織田信長はなぜ覇者となりえたのか?;桶狭間の真実 ほか)
第3章 市場と不確実性―なぜ人は確率を見誤るのか(偶然+αが株価を動かす;猿とファンドマネージャー ほか)
第4章 科学と不確実性―確率とは何なのか(“すでに起こった未来”と不確実性;ラプラスの悪魔の呪縛 ほか)
第5章 確率論的思考―真の成功に必要な意識改革(不確実な世界で必要なもの;多様性の恩恵 ほか)

著者等紹介

田渕直也[タブチナオヤ]
1963年生まれ。85年一橋大学経済学部卒業。同年、日本長期信用銀行に入行。デリバティブを利用した商品設計、デリバティブのディーリング、ポートフォリオマネジメント等に従事する。その後、海外証券子会社であるLTCB International Ltdに出向。デリバティブ・ディーリング・デスクの責任者を務める。帰国後、金融市場営業部および金融開発部次長。銀行本体のデリバティブ・ポートフォリオの管理責任者を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぎゅう

7
全くタイトルに惹かれなかったけれども課題図書なので渋々読み始めたのですが、予想以上に深くて為になる本でした。歴史上の人物の事例が沢山あげられていて、様々な過去の、経験に基づく真理はとても勉強になるだけでなく、その真理を垣間見る時に感動すら覚えます。なぜ多様性や失敗を許容すること、そして長期的視点がが大事なのかということだけでなく、この思考法のデメリット、更には対照的な非確率論的思考法のメリットデメリットについても言及があり、広い視点で丁寧に書かれた、信頼に値する著作だと感じました。2021/03/15

kubottar

7
完璧も完成もない世の中に、これまた不完全な人間が合理的な行動してくれる人もいれば、非合理的な行動もする人だっている。これでは将来を読むなんてのは無理。このような一寸先は闇の未来に対処する為には勝率を上げるしかない。歴史と量子力学を用いて説明してくれる箇所が面白かった。2011/11/20

mintia

5
織田信長が勝てる戦しか戦わず、負ける戦から逃げいていたとは知らなかった。実際、かっこよく短命で終わるより長く生き延びることを優先すべきだということが分かった。この著者の本に興味を持った。2020/06/12

もさ

5
毎日風呂に入りながら本を読むのが日課で、読み終わるまでの数日間は本を脱衣所に放置している。さっき洗濯を終え、洗濯機を開けたら中からこの本がでてきたorz。目次にある「世界は偶然に満ちている」の一文に納得した。2014/04/04

朧月

5
期待外れの本でした。 世の中の現象には不確実性が伴うため、成功する可能性、失敗する可能性をきちんと評価して行動しないと行けない。 という内容を、ダラダラと書いてあるだけに思えます。歴史上の人物の行動を確率論的に論じると言いながら、大半は確立と関係ない著者の意見が書かれているように感じます。 結果が確率的にしか予測できないなら、それに対するリスク管理をどうするかが重要だと思いますが、そうした視点の論述もなく、ただただ、現実が不確実であると言うことを言い続けているだけという印象です。2014/03/01

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