内容説明
本書は、互換性のある思考の技術に焦点を絞って述べた「知」のブックガイド。思考の達人のノウハウを盗め。
目次
第0章 思考の技術者たち
第1章 仕事で生きる―清水幾太郎
第2章 知的経営術で生きる―梅棹忠夫
第3章 思考の威力で生きる―スピノザ
第4章 超読で生きる―谷沢永一
第5章 超知戯で生きる―開高健
第6章 大人の知性で生きる―司馬遼太郎
第7章 ジャーナルの知性で生きる―立花隆
第8章 経済思考を生きる―長谷川慶太郎
第9章 思想の威力を生きる―吉本隆明
第10章 学知(アカデミズム)の威力を生きる―広松渉
第11章 思考の技術の未来を担う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒生
2
思考の技術は互換性のあるものである。それは豊かな知的活動、ひいてはスピノザやヒュームが確保しようとした「人間本性」の理解への道だ。人間とは何かの問いに答えることは、人間世界の中でスムーズな生き方を獲得することだ。つまり、思考の技術は実践的であるのだ。思考の達人10人が挙げられていて、特にスピノザ、谷沢永一、開高健、司馬遼太郎、4人の記述が秀逸に感じた。2015/11/28
月照彦
0
互換性のある思考の技術に焦点を絞って、著者が思考の達人だとする10人の思考と、その思考に至った背景等を語り、更にその達人たちの著書を紹介するガイドブック的なもの。本の内容に対して、この本のタイトルでは違和感を感じる。2012/11/11
ipusiron
0
1999/8/29読了
startvalue
0
★★★★★2020/05/03
マサトク
0
さまざまな思想家、碩学の著作を紐解きながら、思考の技術を磨くヒントを提示する本。西洋哲学者が多いけれども、開高健や司馬遼太郎も取り上げられているし、立花隆のようなジャーナリストもいる。読みやすいし、参照される書籍は何冊か買ってみることにもなった。体系的な読みと蓄積が必要だよなあ。良書です。2018/02/13