内容説明
過去の廃止線・ルート変更区間・廃駅もまとめた名鉄回顧の永久保存版。
目次
もう見られない廃止路線、有終の美(揖斐線(黒野~本揖斐)
谷汲線(黒野~谷汲)
竹鼻線(江吉良~大須)
八百津線(明智~八百津))
地元の情熱で、しばらくの間存続が決定した(三河線(猿投~西中金)(碧南~吉良吉田))
名鉄の廃線跡を歩く(美濃町線(新関駅東方~美濃)
岐阜市内線“長良線”(徹明町~長良北町)
瀬戸線(堀川~土居下)(廃線)(土居下~矢田)(旧線)
旧一宮線(“枇杷島線”)(押切町~枇杷島橋ほか) ほか)
著者等紹介
徳田耕一[トクダコウイチ]
昭和27年、名古屋生まれの生粋の名古屋人。名古屋市在住で中部地方有数の交通ジャーナリスト。幼い頃からの乗り物好きで現在、交通ライターとして活躍。地元では中日新聞の旅・レジャー欄を担当しているほか、大学や専門学校で教鞭もとっている。一方、昭和60年と平成7年の名鉄運賃改訂公聴会では、運輸省(現・国土交通省)運輸審議会から一般公述人に選任。条件付きながら賛成意見を述べたことから責任を痛感し、旅客営業規則の簡略化に力を尽くすなど、社会的にも幅広く活躍。平成10年12月の第1回鉄道旅行検定試験(旅行地理検定協会)では“鉄道旅行博士”の称号を授与。一般旅行業務取扱主任者
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感想・レビュー
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えすてい
9
高富線と鏡島線、挙母線岡崎井田~大樹寺と福岡線は「鉄道線」。名鉄では路面電車に見えて軌道線ではなく鉄道線の路線がいくつかあった。現存する軌道線は豊川線だけだが、これは豊川市内線からの成り立ちに由来するもので、事実上1500V鉄道線の扱いなのは名鉄ファンには周知されてる。小坂井支線のページでは近鉄電車豊川駅乗り入れ写真がない。記述はあるが。発行から20年弱の年月が経ってるため、データが古く今では見られない廃線の遺構も相当数あるだろう。瀬戸電の外堀はほぼ変化はない。ヒメボタル生息地保護だし名鉄所有のままだし。2020/04/08
えすてい
8
愛知・岐阜の私鉄を次々と合併・買収で成立した名鉄。それ故、盲腸線・不採算路線を多く抱え経営の足を引っ張ったりモータリゼーションの犠牲になった路線・高速化のための経路変更による廃線は数知れず。挙母線もトヨタの従業員輸送が切り札にはならず、岡崎市内へ直通しない盲腸線と国鉄岡多線への路盤提供で廃止。挙母線特急(豊田市発上挙母・トヨタ自動車前のみ停車・大樹寺行き)って意味あったのだろうか?廃止後改めて訪れてみると線路が撤去されて「返してくれ、俺たちの挙母線を」という三河鉄道特集寄稿者の叫びが書かれている。2020/04/05
えすてい
2
名鉄の廃線、特に三河鉄道→名鉄挙母線には力が入っている。モノクロページだが三河鉄道特集ページもある。三河鉄道の挙母経由の路線で名鉄挙母線は廃止になったがその意志は名鉄豊田線に引き継がれて地下鉄鶴舞線に直通し名古屋と直結できたというのは強調されている。豊田線初試運転列車は名鉄モ800形でありその車両は赤池駅構内で折り返し、廃車後は鞍ヶ池公園に保存展示されていることも述べられている。その他にも名鉄には愛知県内だけでも尾張にも三河にも廃止された支線が実に山とある。