内容説明
玉川線廃止直前の三十年前、廃止後の十五年前の景観と現在との三段階の対比写真を各所に掲載したほか、可能な限り四十年・五十年を越す写真も掲載し、対比写真を試みる。
目次
渋谷(傾斜地に栄えた私鉄の町;三番線まであった玉電渋谷駅;専用軌道には昼顔が咲いていた)
上通(路面電車の風格があった)
大坂上(上通~大橋)(富士の見えた絶景も今は絶望;歩道橋から激変の街を見下ろす)
氷川神社前(上通~大橋)(山手通りからトロリーの架線が交わる)
大橋(大坂ゆえに大橋なのかな;車庫前の複雑なポイントに魅力)〔ほか〕
感想・レビュー
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rbyawa
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b070、定点観察というのかな?(そう呼ぶには数十年間が開いてますけども) 渋谷に向かう玉電という路面電車が走っていた頃と、それが廃止されてしまった後の風景を数枚の写真で対比していくというスタイルの本で、写真を撮りに行く面子が違ったりいろんな苦労があったりという内容が思いの他面白かったです。玉電が大山街道というかつての街道沿いである関係でその場所に高速道路が通ったってのが一番の変化のポイントかなぁ、もともと玉電の存続案なんてのもあったんですね。それと、渋谷駅全体の発展の話と現存の東急世田谷線がちょこっと。2011/06/29