内容説明
海の鼓動を聴きながら、海幸の豊饒な味に堪能し魚食民族のしたたかな知恵に感じいる。獲る・料る・食べる。体当たり紀行。
目次
豊かなる海の音を聴く
海は味の演出家である
丹後の海で妙魚にあう
駿河の海に奇天烈世界を見る
春風渡る淡海に湖魚が泳ぐ
魚湧くサンゴの海に立つ
北の無人島で自給自足の大饗宴
魚あふれる韓国の街、麗水を歩く
隠岐の海で悠然徘徊の“ベコ”探し
下北の海に標う美味絶佳
潮引く刻に小魚躍る海
凍れる海で魚鱗にまみれる
荒波寄せる佐渡の海底は海藻の畑
つかの間のまどろみに小魚と戯れる
花咲く海に魚も満開
魚派列島トラベルガイド
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuji
2
★★★★☆著者が雑魚(※ザコ=漁では捨てられるか、若しくは市場に出回らないような小魚やその他の魚介類)を求めて色々な漁師町を訪ねた紀行文。この本を読んで初めて知ったが、琵琶湖には島がありそこには人も住んでいるらしい!(雑魚の話とは関係ありませんが・・)。色々な旨そうな雑魚の話が満載ですが、どうしてもこれは自分でも駄目だなと思ったのが隠岐島の「アメフラシ」。あの見た目はどうしても私は食する気にはなれない。後は韓国の麗水というところの「ケブル」、これって要は「イソメ」と同じでしょう、これも見た目で駄目駄目。2016/04/10