出版社内容情報
日本版ビッグバンから20年、「貯蓄から投資」はなぜ失敗したのか? 官民の失策を解明する、日本経済長期低迷のもう一つの真実。日本経済再活性化のためには潤沢な民間資金の活用がもっとも効率的だ! 「貯蓄から投資」はこの20年の日本の経済政策の基本に位置づけられてきました。1800兆円にも及ぶ個人金融資産を、株式などの投資に振り向け、有効活用を図ることが経済発展に資するとされてきたのです。しかし、「貯蓄から投資」を志向した日本版ビッグバンから20年、「貯蓄から投資」を推進するための金融商品取引法が施行されてから10年以上がたちましたが、投資主導で日本経済が生産性を高めたようには見えません。
本書は、日本経済の低迷を、「貯蓄から投資」という政策の失敗という切り口から検証するもう一つの平成金融史です。
第1章 成長――貯蓄が主役の時代
第2章 大転換――貯蓄から投資の枠組み作り
第3章 誤算――軽視された融資の役割
第4章 裏切り――利用者不在の改革
第5章 失敗――欠けた成長加速への目配り
第6章 反省――問い直された「市場」
第7章 混迷――金融社会主義の影
終 章 出口はあるのか――利用者ファーストへの転換を
太田 康夫[オオタヤスオ]
著・文・その他
内容説明
「貯蓄から投資」は、この20年の日本の経済政策の基本に位置づけられ、1800兆円にも及ぶ個人金融資産を株式などの投資に振り向け有効活用を図ることが経済発展に資するとされてきた。しかし、「貯蓄から投資」を志向した金融構造改革、日本版ビッグバンから20年、それを推進するための金融商品取引法が施行されてから10年以上がたったが、投資主導で日本経済が生産性を高めたようには見えない。経済活性化策だったはずの直接金融への転換が銀行機能を歪め、経済危機を招いてしまった改革の誤算を解明する、平成金融意外史。
目次
1 成長―貯蓄が主役の時代
2 大転換―貯蓄から投資の枠組み作り
3 誤算―軽視された融資の役割
4 裏切り―利用者不在の改革
5 失政―欠けた成長加速への目配り
6 反省―問い直された「市場」
7 混迷―金融社会主義の影
終章 出口はあるのか―利用者ファーストへの転換を
著者等紹介
太田康夫[オオタヤスオ]
日本経済新聞社編集局編集委員。1959年京都生まれ。82年東京大学卒業、同年日本経済新聞社入社。金融部、チューリヒ(スイス)支局、経済部などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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