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構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532352486
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

私が五年間半閣僚として学んだ最大のこと、そして読者に伝えたい最大のポイントは、「日本を改革するのは容易なことではない」ということだった。我々は、”日本という難問”に今後とも正面から向き合わなければならない。(本文より)

内容説明

不良債権処理、郵政民営化、経済財政諮問会議―。舞台裏で何が起きていたのか?経済再生の司令官がすべてを語る。

目次

序章 改革の日々が始まった
第1章 小泉内閣という“奇跡”
第2章 金融改革の真実―“不良債権”という重荷
第3章 郵政民営化の真実―改革本丸の攻防
第4章 経済財政諮問会議の真実―政策プロセスはどう変わったか
終章 日本経済二つの道

著者等紹介

竹中平蔵[タケナカヘイゾウ]
1951年和歌山県生まれ。一橋大学経済学部卒。日本開発銀行、大蔵省財政金融研究所主任研究官、ハーバード大学客員准教授、大阪大学経済学部助教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを経て、2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣。2002年に金融担当大臣、2004年には郵政民営化担当大臣を兼務。2005年総務大臣。この間、2004年に参議院議員。2006年小泉内閣の終焉とともに辞職。慶應義塾大学グローバルセキュリティー研究所教授・所長(経済学博士)。主な著書、『研究開発と設備投資の経済学』(サントリー学芸賞受賞、東洋経済新報社、1984)『対外不均衡のマクロ分析(共著)』(エコノミスト賞受賞、東洋経済新報社、1987)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

19
国家の中枢機関といえども、リーダーとマネージャーの関係は民間企業と変わらない。リーダーは正しい目標を示し、マネージャーはそれを正しく、徹底して行う。戦略は細部に宿る。目標と施策が最適化されれば、組織に意志が宿り、物事は定められた方向に進みだす。一方で、抵抗勢力のパターンも組織規模に関わらず大同小異。対案を出さない、関係の薄いものを無理に関連付けて論点を拡散させる、相手に「〇〇主義」とレッテルを貼り、思考停止に持ち込む。郵政民営化も一企業の改革も同じ構図であることが、学者肌の大臣の緻密な記述から読み取れる。2015/09/12

がっち

8
竹中・小泉政権の政策が良いか悪かったかという両論があるのは確かであるが、政治が政治らしかった時代であろう。この時の経済政策がどのように考えられていたか、この本には良く書いてある。一歩一歩進むそれが見えたよき本だった。C2011/06/24

yuka_tetsuya

7
小泉・竹中構造改革に対しては賛否両論があるが、それを抜きにしても、激動の小泉内閣を支えた閣僚の生の声は迫力があった。まずこのような改革ができたのは、国民の人気が高かった小泉純一郎という希有の政治家がいたからであり、竹中平蔵という「戦略は細部に宿る」ことを愚直に実践してきた実務家がいたからであることがよく分かった。細部を握っている官僚には細部で挑むこと、いきなり10キロ先を行けと指示するのではなく、まず1メートル先へと指し示すのがコツであるなど、大きな組織で仕事をする上で大変に参考になる視点が得られた。2011/05/20

TK

5
この人はストーリーテラーとしても一級品だよな。とにかく文章がうまい。逆に言えば、ストーリーをきっちり描き切れていたからこそ官僚とも渡り合うことができたといえる。あたしゃ思うけど、脱官僚をやりたいのなら無理して政治家だけでなんでもやる必要はないんじゃないのかね?派閥やら政略でロクに勉強もしてないような人物を大臣にするぐらいなら、民間から有能な人材を持ってきた方がいいんじゃないのかなぁと思う次第。2011/09/16

Jun Ito

4
竹中さんがどのようにして抵抗を抑え改革を実施したかについて。 (もちろんこの本自体にも著者のバイアスがかかっていることを踏まえた上でも)これを読んでいると、政治に関するメディアの評論が、ときに大きく的外れであることを実感させられる。 自分には政策自体の良し悪しを語れるほどの知識はないが、いわゆる「官僚的」なるものを垣間見れるだけでも、とても面白かった。2012/03/19

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