人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532352455
  • NDC分類 332
  • Cコード C0033

内容説明

帝国化・金融化・二極化する世界、一国単位ではもう何も見えない。1995年を境に、大航海時代にも匹敵する「世界経済システムの変革」が始まった。第一級のエコノミストが明らかにする、グローバル経済の驚くべき姿。

目次

第1章 覆される戦後経済の常識―分水嶺となった一九九五年(日本のデフレーター、史上最長のマイナスに―デフレだと景気は回復しないのか;ルービンの「強いドルは国益」は米国の「金融帝国」化宣言―経常赤字の増加は成長の制約になるのか ほか)
第2章 重層的に二極化する世界経済―再来する帝国の時代(テイクオフの条件が整うBRICs―日本は再近代化で危機を乗り切れるか;世界経済の二極化―先進国vs.BRICs ほか)
第3章 長期循環の「超」長期化と短期循環の「超」短期化―不安定さ増す世界経済(密接不可分の関係にあるグローバル化と米国の「帝国」化;長期循環を「超」長期化させるグローバリゼーション ほか)
第4章 「大きな物語」の終わりと「バブルの物語」の始まり―ストックがフローを振り回す時代(軍需・公共投資主導経済の終わり―インフレの時代の終焉;資産価格激変の時代の始まり―金融経済が実物経済を振り回す時代 ほか)
第5章 資本の反革命における二つの選択―成長か定常状態か(誰のための、なんのための景気回復か―成長は政策目標となりえるのか;格差拡大と中流階級の没落―グローバル化の本当の脅威は雇用ではなく賃金 ほか)

著者等紹介

水野和夫[ミズノカズオ]
三菱UFJ証券参与・チーフエコノミスト。1953年生まれ。77年早稲田大学政治経済学部卒業。80年同大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(国際証券、三菱証券を経て、現三菱UFJ証券)入社。98年金融市場調査部長、2000年執行役員、02年理事・チーフエコノミスト、05年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くものすけ

1
アメリカ、中国、ロシアの帝国時代の始まりという表現には頷かざるを得ない。権力も富もアメリカに集中しており、株式価格はアメリカ市場では当分安泰という気がする。資本の自由化、ITの発展がグローバル経済の発展に拍車を掛け、資本主義の矛盾が表面化していきている。2017/12/20

まゆまゆ

1
米国への帝国化、全世界を巻き込んだ金融化、裕福層と貧困層の二極化2009/05/24

fn23

1
★★★★☆ グローバル経済とドメスティック経済の二極化などの経済現象を、主権国家による近代が終わり超国家企業による新中世時代の到来、という時代の枠組みで述べる。うろこが何枚も落ちる、読み応え十分。2011/01/10

風見じじい

0
多数の本の引用した文が多く、文体が入り混じって、読みづらかった。読んでいるときの注意力が拡散するような感じで、言いたいことを強いてぼかすような感じがした。帝国主義、反革命といった言葉を好んで使っていることから見ると、学生運動をしていた人なのかしら。もっと違った言葉を使った方が良かったように思います。内容自体はリーマンショック前に書かれたものですが、納得されられるところが多かったです。グローバル化は国家の枠を超えて企業だ国とは別の価値観で動いていく。金融が実物経済を振り回し、株価の上下が消費に大きな影響する2014/10/07

久賀

0
視点が自分的には新しくて面白い世界の経済の水野さんの本2013/01/10

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