内容説明
世界最大規模の金融グループ誕生！その衝撃と知られざる再編劇を描く。平成１６年度新聞協会賞「編集部門」受賞。
目次
第１章 ドキュメント三菱ＵＦＪ―実現へ揺れた舞台裏（水面下で三菱東京動く；ＵＦＪ、自力再建をついに断念 ほか）
第２章 ＵＦＪはなぜ追い込まれたか（ドキュメント金融庁対ＵＦＪ；ＵＦＪが抱える構造問題）
第３章 三菱ＵＦＪの実力―三メガ時代、だれが勝者に（新メガ銀、金融復活狙う―地域と業務を補完；個人・中小企業向けに弱み ほか）
第４章 どうなる新金融秩序―超メガ誕生で広がる衝撃（信託業界に危機感；保険業界にも衝撃 ほか）
三メガ時代、識者に聞く
資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nemuo
1
三菱東京とUFJの統合という金融業界における大事件の舞台裏を綴ったドキュメンタリー。日経ということもあり、当時の報道プラス取材による裏話、という内容でリアルの緊迫感がある。単独再建を諦めたUFJの統合先の最終決定経緯などあまり表に出ない話も知れて面白い。しかし思った以上に信託関連がゴタゴタの要因になっていたんだな。統合すると人事やシステムで揉めるのはやっぱりみずほ銀行と同じ。外資ほどドライもどうかと思うが、日本型雇用問題の典型であるような気がするな。2023/03/01
いちはやきみやび
0
歴史として読んだが、ここまでひどかったのかと驚いた。リアルタイムで社会人だった人なら新聞紙上で既知のことだろうが、MUFGが所与もしくは三和または東海のお膝元だった人にはその体たらくに呆れつつ寂しくなるだろう。都市銀行があるという矜持にたいして。2017/03/22
cookle
0
今さら知りたいメガバンクの統合話。当時は新聞記事などで見ていた程度だったけど、現場ではやっぱりいろいろやり取りがあって大変だったのがよくわかりました。2013/01/13
たかくら
0
学生の頃に読んだものの再読。 東京三菱とUFJHD、そして三井住友の状況が分かり易い。 スーパーメガバンク誕生の舞台裏を知れる著書として、貴重な一冊だと思う。 当時はまだ学生でしたが、この瞬間を生きていて、この歴史を見たことはとても良かったと思った。今後このような大きな再編は無いのかと思うと少し寂しいような気もする。 金融業界、最大で最高のノンフィクションだと思う。2012/09/08
